風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

臨床試験(治験)で3種類以上の飲み合わせを調べた薬は、ほとんどない!


● 名古屋市、子宮頸がんワクチンアンケート調査結果を撤回
 さて、NHKの記事で気になるのが最後のマーカー部分。「アメリカなどではこうした調査を迅速に行なえる仕組みがある」そうだけど、これは、国家と企業(ワクチン推進者)が、「調査」を口実に個人情報に直接アクセスできることを意味しており、個人情報保護の観点からは非常に危険であり、導入すべきではありません。
 彼らが真似たいのは、多分、アメリカのVAERS Vaccine Adverse Event Reporting System(ワクチン有害事象報告システム)でしょうが、これは被害者の訴えをそのまま受け付け、ネットで公表するシステムであり、個人のカルテにまで遡って被害の分析を行なうものではありません。なんたって、「カルテ」は究極の個人情報だから、そこへアクセスするとしたらいろんな法律を変えなきゃいけない。ところが一般市民はそんなこと知らない。そこを見越して、医薬産業界はー国営放送を通じてー「新たな調査システム」の必要性を訴えているわけだから、くれぐれもだまされないようにしましょう。なんたって、上記VARESの「有害事象」さえ、日本語では「副反応」と意図的に誤訳されているのです。この件、重要なので、続けます。2016.6.27
(抜粋引用=是非リンク先で直接お読みください。)

● 過剰処方?クスリを出す医者はいい医者か 薬を出されて安心していませんか?
 Aさんは6種類の薬を併用していた。薬の多剤処方が原因と考えたクリニックは、まず3種類を減らした。すると、3日後に歩き始め、2週間後にはふつうに歩けるようになった。中坂義邦院長は、こう指摘する。
「薬を増やして悪化する『パニック処方』の結果です。薬には依存性もあるから、減らすのが難しい。病気を治すための薬が、多剤、大量の処方によって逆に患者を苦しめています」
(中略)
 多剤処方すると、薬の「飲み合わせ」の問題が生じる。薬の開発においても、それは考慮される点だが、製薬関係者によると、臨床試験(治験)で3種類以上の飲み合わせを調べた薬は、ほとんどないのが実情という。
 処方量も大人向けと子ども向けは分かれているが、50代と80代でどのように量を変えればいいのか、明確な基準がない。体内で薬を代謝・排泄する能力は、高齢になるほど落ちる。同じ年齢でも老化の状態は人によって異なる。過剰な処方は患者にとって害になるが、錠剤だと量の細やかな調整は難しい。
(中略)
 日本でも、処方のばらつきに伴う有害事象の調査は行われている。京都大学などの研究グループが04年、都市部の三つの中核病院の患者3459人を調べたところ、薬剤投与による有害事象が726人に1010件も認められた。このうち14人は死亡し、命にかかわる被害が46人、消化管出血や発熱、血圧低下など重度の被害は272人に上った。うち141件は医師や薬剤師のミスだったという。
(中略)
 こうした見方に対し、一原医師は、こう話す。
「科学に完全はありません。EBMを活用しつつ、最後は“さじ加減”ではないでしょうか」(抜粋引用)

今、夫が飲んでいる薬は4種類。
糖尿病薬を飲んでいるとき、「カリウム値が上がってきているのでカリウムを阻害する薬を出しましょうか?」と主治医は言ったという。
こういった若い医者がこんな田舎の総合病院に一時いて、そのうち、都会の大学病院の助教授や教授になって帰って行くのだろう。

世の中のあまりの酷さに打ちのめされそうになる。

パソコンや携帯を使っているから、せめてこういう世の中のこと(↑)を分かっていなければ、と思う。