風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

断熱保温調理鍋シャトルシェフとスーパーの角切り肉と人を育てない社会

断熱保温調理鍋シャトルシェフは骨付き肉や角切り肉でスープをとるのに便利だと思う。シャトルシェフに入れて火の通りにくいお肉に粗方火を入れ、取り出して、別鍋で味付けをして煮る。シャトルシェフの内鍋に残った茹で汁はスープとして別に使うことが出来る。

[このお鍋を買ったのはもう20年も昔のことなので今はどうだか分からないが、こんな使い方は添えられたレシピにも載っていないのではないかと思う。


[


ところで、近くのスーパーでは牛肉の角切り肉が「ミックス」と表示されて売られている。ミックスとはお肉の部位が色々入っているという意味らしいが、もも肉とすね肉とバラ肉とでは茹で時間が違ってくる。すね肉はかなり長い時間保温調理しないと柔らかくならない。が、もも肉はあまり長い時間保温調理していると出し殻になってしまってお肉のうま味が損なわれる。それなのにスーパーではミックスして一つのパックに入れて売っているのである。

この前買ったイカの輪切りも酷かった。骨をつけたまま輪切りにしているのだ。これなら輪切りにしていないのを買ってきて自分で骨をスーっと抜いて調理した方が却って楽だったと思った。手間を省こうとして輪切りのイカを買ったがために却って手間がかかってしまう。お店の方も手間を省くために店員を育てず、イカの骨も抜かないでただぶつ切りにしただけだったのだから。

昔はお肉屋でも魚屋でも、良いものの見分け方や部位の特徴や捌き方などを時間をかけて身につけていったのではないかと思うが、この頃はそうではなさそうだ。

正規社員が少なくなり、社会全体が即戦力を求め、人を育てず、使い捨てにしていく。どこもかしこもそういう状態なのではないだろうか。怖ろしいことだ。私たちは育てるということを取り戻さなくてはならないと思う。手塩にかけて育てるということを。

以下、抜粋引用
安倍晋三首相が決定した来年四月の消費税率8%への引き上げで、派遣社員がさらに増える恐れがある。企業は派遣社員を多く受け入れるほど、納める消費税の額が少なくできる仕組みになっているからだ。・・。
企業にとっては、正社員、派遣社員とも雇えば人件費がかかるが、派遣社員分は経理上「仕入れ」。割合を増やすことで、労働力を確保して消費税を減らせる。税率が上がればメリットは膨らむ。・・。