ステロイドホルモンにはいくつかの働きがあるが、ステロイド剤は抗炎症作用に特化して造られている物もあるようで、デキサメタゾンには電解質コルチコイドの作用はなく糖質コルチコイドの働きである抗炎症作用が強いようだ。
逆に、「抗炎症作用が弱い」に分類されているプレドニゾン(プレドニン)は電解質作用も持つようである。
電解質コルチコイドは、尿細管でNaイオンを再吸収しKイオンを排出する働きをする。
つまりプレドニゾン(プレドニン)のようなステロイド薬は、「脱水気味にする」のとは真逆の作用をするということである。
どうして「脱水気味にする」のか?
「注意しないと呼吸不全になりやすい」と言われている。
ここで言われているのはおそらく高齢者の場合ではないかと考えられる。高齢者では心臓の収縮力が落ちている場合が多いだろう。そのため、うっ血性の心不全に陥りやすいと考えられる。そういう人にナトリウムイオンを再吸収するステロイド薬を投与すれば、それに連れて水分が引き込まれてうっ血し、呼吸不全を起こすということだ。
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さて、この方は、
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こういうツイートをしておられる。
それで、高熱時の脱水によって脳症を起こさないために、子供のインフルやコロナで高熱が治まらない場合に備えてステロイド薬のプレドニンの処方を勧めておられるのだ。
ほんとうに薬というのは、用い方で薬にも毒にもなる。
薬の用い方で医師の技量の高さが分かると言えそうだ。
夫がコロナに感染して高熱を出していると主治医から連絡があった。「重症化予防のためにステロイドのデキサメタゾンを投与します」と。
夫はそれほど高齢者ではないが、数年前にうっ血性心不全に陥っていた。
主治医からデキサメタゾンを投与しますと連絡があった時、即座に「デキサメタゾンよろしくお願いします」と伝えられたのは、宮澤大輔先生のツイートを拝見していて、高齢者にはデキサメタゾン、高熱で脳症を起こし脱水に陥りやすい小児にはプレドニンと自分なりに結論づけていたから。宮澤先生に感謝。 https://t.co/yzO6OKrHxm
— メロメロピー77開業してないアロマセラピスト (@syodainekosuke) 2024年2月12日
私は、コロナ流行の初期の情報からコロナは基本的に風邪と同じと考えてきた。
だから私自身ワクチンは射っていないし、今入っている病院は、コロナワクチンについて「基本、高齢者優先です」と言って下さったので、夫にも射たせていない。
しかし、風邪で命を落とす場合もあるし、風邪は万病の元とも言われているので、即座にステロイドの投与をお願いした。