生きるとは苦しむことです「受肉」とはそういうことです 御子生まる
この短歌擬きは短歌を作り始めた10年ほど前に作ったものだ。
こんなのは笑われるばかりで短歌とは認められないだろうと思っていたのだが、ドストエフスキーの『罪と罰』などを読む中で、私の中で実感としてとらえられてきたので、先日12月号の『聴く』に勝手に掲載させて頂いた。
思えばこれを作った頃はこんな短歌擬きばかりをやたら作っていた(笑)。
乳を欲る赤子となりて神来たりこの無力さのどこに救いが
クリスマスにあなたの「神」は死にましたやって来たのは無力な赤子
打ち叩く打ち壊す粉々にする建てるためです神の業です
打ち壊す新たに創造(つく)る神の業 あなたが死ぬまで続きます
生まれ来てそして十字架に処せられてそれでも目出度いクリスマスだよ
そして
生きるとは苦しむことです「受肉」とはそういうことです 御子生まる
子らは血と肉を備えているので、イエスもまた同様に、これらのものを備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした。(ヘブライ人への手紙2:14~15)
以下は、ある年のクリスマスイヴの歌。
御子のやうなるちひさきしゃっくり聞こえくる降誕祭の夜の聖堂
やりなほし幾たびかありお祝ひの handbell(ベル)のかそけき音鳴り止まず
みどりごが来たれば周り取り囲む降誕祭の果てたる御堂に