風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

おとまりくださいヨセフさん、おやすみくださいマリアさん


ヨセフさん、あなたはそれで満足でしたかぁ〜〜〜?
ヨセフさんは一瞬、ビクッとしたように見えて・・・
ゆっくり振り返りました。
それから穏やかな口調でこう仰ったのでした。。
     「ええ、そうですねぇ、
      満足とゆうよりも、感謝とゆうべきでしょうか・・
      このような平凡な男が、
     「神の子」の養父にさせていただけたうえに
      マリヤという素晴らしい伴侶に恵まれて・・・
(中略)
と言ったかどうか・・・・(『ピヨピヨひよこ日記』さんより抜粋引用)

私の大好きなブログ記事 (ミルトス)

みどりごはあくびせりけり神がノアに見せたりし虹のごときあくびを 大口玲子『桜の木にのぼる人』
主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。…」神はノア…に言われた。「…にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、…永遠の契約を思いおこすであろう」。(創世記8:21、9:16)

「福島の人は居ませんか(福島でなければニュースにならない)」と言はる
    郡山から来て
土を掘りひたすら土を掘るだけの遊びをする子を母は見守る
「福島から来たお母さん」「宮崎のお母さん」どちらでもなくわれは立つ
容赦なく美談にからめとられゆく脇の甘さに酔ひて気付ける

シリアの子殺されたれば白く小さき包みとなりて届く、私に
バチカンは晴天 シリアを言ふときのPapa Francesco 語気荒く言ふ

何がどうなれば復興 仙台より夫去らしめしわれは俯く
    三月十九日 聖ヨセフの祝日
「新入社員研修」と書かれたる名札つけいきいきと夫出社せり
新卒の二十二歳と研修をともに受けをり四十四歳(しじふし)の夫は
沈黙のうちに食器を洗ひ終へわが家のヨセフ洗濯始む
完熟金柑皮ごと食べるよろこびを夫に教へむ春の夜の更け

水筒に注ぎ足す麦茶この部屋も川内原発風下にある
九電の営業時間終はりたる社屋の前でデモ解散す

われは主に選ばれて立ち祝福をする大き手を遠く眺めつ
キリストへ キリストに次いで唯一の人へ 祈りつたなかりし私へ


アロンは民にむかって手をあげて、彼らを祝福し、…。(レビ記9:2)
それは、アブラハムの受けた祝福が、イエス・キリストにおいて異邦人に及ぶためであり、…。(ガラテヤの信徒への手紙3:14)
エスを別にして人に限って言えば、聖書の中に出てくる男性では、私は、マリアの夫のヨセフが一番好きだ。夫として最高の男性だと思う。
大口玲子さんの『桜の木にのぼる人』は本当に良い歌集だ。物語を一つ読み終えて、「あぁ、良かった、本当に良かった」と思って、泣けるほどに。

以下は昔作った私の短歌擬き
御子のやうなるちひさきしゃっくり聞こえくる降誕祭の夜の聖堂
    もろびとこえあげ
やりなほし幾たびかありお祝ひのbellのかそけき音鳴り止まず
みどりごが来たれば周り取り囲む降誕祭の果てたる御堂に

以下は葛原妙子の短歌より
エヂプト逃避途上のやすらひをみる小額羽ある天使寄りたり 葛原妙子『鷹の井戸』