風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「いま得られている科学的知見を最大限に活かしながら・・」池谷先生の『受験脳の作り方』より


余談ですが赤血球が鎌状に変形する遺伝性の病気・鎌状赤血球症は、ヘモグロビン中のグルタミン酸がバリンに置換されることで赤血球の変形が発生しています。(アミノ酸白書)

サイドにリンクしている「アミノ酸白書」の「バリン」のところに、上記のような一節が記されていた。
私はニンニクを食べると具合が悪くなることから、鎌状赤血球との関連をずっと考えてきたのだが、思わぬところで「鎌状赤血球」という言葉を目にして、メモっておかなくてはと思った。それにしてもグルタミン酸がバリンに置換されるにはどういった栄養素の過不足が関連しているのだろうか?


初版から十年経った今、その内容が古くなったという事実は、ひるがえせば、今回の改訂内容も十年後あるいは二十年後には古くなってしまう可能性があります。ひょっとしたら、内容が間違っていると判明するかもしれません。しかし、そもそも科学の進歩とは、そういうものだと主張したいのです。
 仮説を立て、それを検証し、ある場合には反証し、そして、また新しい仮説を立てるーーー科学は仮説の輪廻転生です。そんな「科学的知見」に基づいて書かれたのがこの本です。
 科学者はたいてい慎重です。確実なことが言えない限り、口を閉ざします。現在の脳研究のレベルを考えれば、本来ならば「科学的勉強法」といった謳い文句は時期尚早な勇み足です。
 しかし、私は思うのです。科学の成果が世の中に役立つことが確実になるまで、何も発言しないのは科学者のエゴではないかと。
 科学的な根拠が整うまで辛抱強く何十年も待たねばならないとしたら、多くの人は人生のチャンスを逃してしまうことでしょう。ですから、いま得られている科学的知見を最大限に活かしながら、なんらかの手を打ってみてはどうかと私は思うのです。(池谷裕二=著『受験脳の作り方』(新潮文庫 平成26年四刷)より)


自分の言い訳に池谷先生の言葉を使ってはいけないかとは思ったけれど、色々調べてきて解ったと思っても先があって、また迷宮に嵌り込んだりする。それでも私はこれからも調べ続けるんじゃないかと思う。このブログで間違ったことも書いてきたかと思うけど、『風の匂いの中に』でも続けて書いていく。調べてまとめて頭の中を整理しながら、修正しながらやっていくしかないと思っているので・・。私は科学者ではないのだけど・・。

ところで、身の周りに受験生ももういないというのに、どうしてこの本買ったんだったろう?
記憶がない!
脳内では海馬に集積していると言われている亜鉛がやっぱり足りてないのかな?