風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

プロリンというアミノ酸と、バリンというアミノ酸

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。
また、立ち読みで得た情報が混ざっているので、参考書籍を詳しく提示することが出来ません。

昨年秋からアミノ酸について調べていた。

バリン等の分岐鎖アミノ酸が骨格筋とエネルギー産生に関わっているということが解り、血漿中の芳香族アミノ酸フェニルアラニンチロシン)に対する分岐鎖アミノ酸の比率が低下することで肝疾患となることを知り、さらにバリンが窒素の調整に関わっているという情報も得た。

昨年心不全で入院する前段階で、夫の体は、亜鉛不足とナイアシンの摂りすぎでインスリン過剰分泌となり、ナトリウム濃度が上がりカリウムが排出されていたと考えられる。元々は体内カリウムが多い体質だったと思うが、この頃は、カリウムが排出され筋肉量が落ちていたと思われる。そんなところから筋肉を造る栄養素を摂る必要があると考えていた。そこで、バリンの多い食品を取り入れるように昨年末あたりから考え始めて、試行錯誤していたのだった。


もう一つは、プロリンというアミノ酸が足りなくなると心疾患を起こすという情報を得て、プロリンを多く含有する食品をネットで検索していた。プロリンはコラーゲンと共に膠原線維を形成するようである。また、これと関連してプロリンはバリン、カリウムなどと共に心筋を形成して、働きを強化するのではないだろうか。そんなことを考えていた時に、アミノ酸の記載された食品成分表が新しく出ていることを知って購入したのだった。ただ、まだゆっくり分析する時間が取れないでいる。そこで、ここではこの半年間に注目していた食品についてだけ記しておこうと思う。

先ず、バリンの多い食品で注目したのが脱脂粉乳とプロセスチーズである。これらはプロリンも多く含有している。昨年末からこれらを摂取し始め、今年一月の検査で心不全の値が正常範囲に入ったのだった。しかし、心筋が強められるということは収縮力も強まるということであり、それによって上の血圧が上がるのではないかと考えた。
毎朝のカフェオレに脱脂粉乳をスプーン1杯入れるようにしていたが、基本的に夫は脱脂粉乳の味が好きではなかった。脱脂粉乳とプロセスチーズの大きな違いは、カリウムとナトリウムの含有量である。脱脂粉乳はナトリウム570mgに対してカリウム1800mgである。プロセスチーズはナトリウム1100mgで、カリウムが60mgと記されている。元々カリウムの多い夫が脱脂粉乳を好きであるはずがない。当然のこと、次第に脱脂粉乳は摂らなくなった。

また、脱脂粉乳ヒスチジンも割合多く含有する上に、ヒスチジンヒスタミンに変換するビタミンB6も多い。脱脂粉乳はアレルギー体質の人間にはあまり良い食品とは言えない。娘はコーヒーはほとんど、いや、全くと言って良いほど飲まないし、うちで脱脂粉乳を料理に使うことはしなかったので、直接影響を受けることはないのだが、あらゆる加工品に入っているので注意が必要である。

さて、意外だったのが、焼き麩(ふ)にプロリンが多いということである。つまり小麦たんぱくにプロリンが多いのである。粉末状小麦たんぱく100gで11000mgも含まれている。釜焼き麩では3800mg。うちでは麩等は夕食で摂ることが多かったのだが、芳香族アミノ酸の含有も多く血圧を上げると解ったので、以来、夕食で摂るのは止めることにした。

小麦たんぱくでも、食パンになるとプロリンの含有は1000mgに減る。それでも、ご飯100g中に含まれるプロリンが110mgであることを考えると、プロリンを摂取するなら、ご飯より食パンの方が良いと言えるだろう。そのかわりご飯より食パンの方が芳香族アミノ酸の含有も多いので、血圧のことを考えると、ご飯の方が体に優しい食材と言えるかも知れない。

焼き麩にはバリンも多いが、食パンやご飯にはバリンはあまり多くない。

朝食で、脱脂粉乳をカフェオレに入れるか、食パンにスライスチーズを載せるかしてバリンを摂るようにしていたが、このところこれらの食品から少し離れている。体が欲していないということが言えるかも知れない。何でも良いから食べるというのではなく、体の声に耳を傾けて、少し立ち止まって考えてから食べるというのは、基本的に大事だろうと思う。

はちみつの中の何かの成分にプロリンが多いというような情報も目にするが、確証は持てていない。ついでだが、はちみつはボツリヌス菌を含有しているということで乳幼児には食べさせない方が良いと言われている。