風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

ニンニクを感知する体

うちではハンバーグというものを作らない。いつも、ハンバーグでなくミートローフ擬きを作る。一つずつ捏ねて丸めて手を汚したくないのだ(犯罪を犯すときも、自分の手は汚さないで人を操って罪を犯させるタイプかも知れない)。それが、ある時から、お肉屋に、後は焼くだけの美味しいハンバーグが売られていることに気づいて買うようになった。ところがそれには大量のニンニクが入っているようで、ラップで包んでいるにも関わらず臭う。それで、そのハンバーグを買ってきて食べた後は、私は即効でお風呂に入ることにした。そうすると、翌日まで具合の悪さを引きずる難を逃れることができるのだ。

一方、水溶性成分の透過には抵抗性が低く例えば足にニンニクをのせると、すぐに呼気中に検出されます。(『プロフェッショナルのためのアロマテラピー』(フレグランスジャーナル社)より)
私に害を為すニンニクの成分は揮発性が高いから、お風呂に入って体中から揮発させれば良いと考えて、食べたらすぐにお風呂に入ることにしたのだ。他の家族にはそういう不具合が起こらないようなので、ニンニク入りの美味しいお肉屋のハンバーグを食べた日は、自分だけ一番にお風呂に入っていたのだった。
ところが先日、そのハンバーグを焼いて、市販のシチューの素で作ったシチューに入れて煮込みハンバーグにして食べた翌日の昼食で、ハンバーグのなくなったシチューと野菜を食べた後から、そこはかとなく頭が痛くなった。しかもやたらと欠伸が出る。酸欠状態である。夕食の頃になって、「昨日ハンバーグを入れて少し煮込んだから、ニンニクエキスがシチューの中に溶け込んでいたのかなぁ?」と話していてハッと思いついてゴミ箱を漁って(土曜の夕食は娘に作って貰っているのだが、この娘、すぐに何でも捨てるのだ)空き箱を見つけ出して見ると、シチューの素にニンニクが入っていたのだった。

煮込みハンバーグを食べた夜、娘は私より後にお風呂に入ったのだが、頭痛が酷くて眠れず、夜中に頭痛薬(改源)を飲んで寝たと言っていた。娘はニンニクを食べても平気だったと思っていたのだが、銅不足の時に食べるとやはりまずいと思える。
自分に害を為すニンニクのことを追跡してしつこく硫黄化合物について調べていると、娘の具合の悪さの原因にまで辿り着いて行くようだ。


亜鉛過剰で、「鎌状赤血球貧血患者では銅欠乏となる」(『亜鉛の機能と健康』)と記されているのを読んで、「鎌状赤血球貧血」について調べると、黒人の何パーセントかが遺伝子を持つ貧血症だとか、アフリカ、地中海沿岸、中近東などで見られる貧血症だ等と記されたサイトが出て来る。酸素運搬機能が低下するため貧血となるという。

『新聖書植物図鑑』の「ニンニク」のところを見ると、「B.C.2000年以前から栽培されていることがいろいろの発掘により明らかになっているし、B.C.3000年の楔形文字の処方がある。エジプトのほかメソポタミアイラクなどでも見つかっている」(廣部千恵子=著『新聖書植物図鑑』)と記されている。こういうのを見ると、エジプトでピラミッド建設をするためにニンニクを多食していたためにこういう遺伝子を持つようになったんじゃないかなんて妄想してしまう。
熱帯地方で重労働をする時には、ニンニクは、体内の熱を発散させて働きやすくなるんじゃないかと思ったりする(知らないけど)。エネルギー生産に関わるニンニクのビタミンB1は体内で硫黄化合物と結合して持続性が高いと言われているし・・。

「誰か肉を食べさせてくれないものか。エジプトでは魚をただで食べていたし、…玉葱やにんにくが忘れられない。今では、わたしたちの唾は干上がり、どこを見回してもマナばかりで、何もない。」(民数記11:4~6)

娘の指には、この硫黄化合物のイオウが良くないだろう、と思う。to be continued.