風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「菜の花が食べたい!」というので・・(イソチオシアネートがアレルゲン?)(アトピーとの闘い最終章)

myrtus77.hatenablog.comしかし、やはり食堂で食べるようになってから具合が悪くなってきた。やはり使い回しの油で調理しているためだろう。もちろんそれだけではなく複数の事柄が重なってはいると思うが、

 

「菜の花が食べたい」、「菜の花は、漢方では体に溜まったものを排出したり、炎症を鎮めたり、うんたらかんたらだから・・」と言うので調べると、VKと葉酸が多くて、VB1<VB2、Ca>Mgで良さそうだなということで、B12の多いブリのお刺身と合わせて辛子和えにした。

ちっちゃなガラスの容器に一口だけの菜の花の辛子和え。

その残りの少量の菜の花の辛子和えとササミのクルミ和えを翌朝食べて出かけると、「(仕事中)皮ふがピリピリした」と言う。その日のお昼はお弁当は持って行かず、パン屋でソーセージのパンなどを食べた。それで、お昼を食べてから具合の悪いのが治まったと言う。

 

この日の夕食で(同じ物を続けてはいけないと分かりながら無意識で菜の花が本当に良いかどうか試してみようという考えが私の中に働いていたのだと思うが)、菜の花の辛子和えを出した。

 

夕飯を食べ終わった頃、目の周りが赤くなり、痒いのであちこちを抓り始めた。

 

何を食べた後から痒くなったか、一つ一つ挙げていくと、菜の花の辛子和えだと言う。けれど、菜の花は好きなので(私に問いただされるまで)認めたくなかった、と言う。バカも〜ん!

日にもよるが、この日、菜の花の辛子和えは、夕飯で先に出していた。帰ってきてから一番に食べたのは、剥き置いていたハッサクだったが、その後はなんともなかった、と言う。

最後にスープを飲んでいたが、飲む前に、「菜の花が良くないと思ったら、残しなさい」と言ったのに、スープに入れていた菜の花も全部食べていた。バカも〜ん!

 

アナフィラキシー起こすんじゃないかとヒヤヒヤものだった。水を飲ませて少し落ち着いたか?

 

「犯人は菜の花!」と分かった段階で、食堂で使っている油は菜種油かも知れない、と考えた。

使い回しの油が悪いという可能性もあるが、それだけでなく菜種油ということも考えられる。菜種油にはリノール酸が多い。

うちではオリーブ油を使っていて、リノール酸の多い胡麻油などは仕上げにほんの少し垂らすだけなのだが・・。

 

しかし、食品成分表で菜の花自体のリノール酸値を調べたら、少ない!

 

そこで思い当たったのが、ステロイドとの交差反応を起こす可能性のある成分が菜の花に含有されていないか?ということであった。

最初の夕飯で食べたお刺身にはワサビを使った。ワサビにはイソチオシアネートがたんまり含有されているはず。菜の花は辛子和えにして辛子にもイソチオシアネートが含有されている。

イソチオシアネートは甲状腺ホルモンを阻害するから、夕食でアブラナ科の野菜を摂ると、良く眠れるのではないかと思う。この日の夜は良く眠れたと言っていた。

 

イソチオシアネート:キャベツに配糖体というかたちで含まれ、かむと酵素によって分解され、イソチオシアネートに変わります。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)


ウィキペディアでは、「イソチオシアネート(Isothiocyanate)とは、-N=C=Sという化学基を持つ物質の総称であり、イソシアネート基の酸素を硫黄に置き換えることによって得られる」と記されている。

 

イソシアネートはイソシアン酸エステルとも呼ばれているようだ。つまり元々エステル類であるか?エステル基?を持つ化合物だと考えられる。

 

ステロイドとの交差反応を起こす可能性のあるものに、ケトンやエステル、またテルペン類があるようなので、菜の花のイソチオシアネートがアレルゲンとして考えられる。

 

ただ、リノール酸も大丈夫とは言い切れないだろう。昔、「複合汚染」とかっていう小説があった(読んだことない)けど、原因は複合的だろう。

翌日の朝食で食べたササミを和えるのに使った胡桃にはリノール酸がたんまり含有されている。そしてこの料理も辛子で和えていた。

 

おそらく食堂で油を使った定食を食べていなかったら、それほど反応しなかっただろうと思う。

 

家に帰ってから最初に食べたハッサクはグレープフルーツの仲間だから、グレープフルーツに含有されるケトン類のヌートカトンを含有している可能性もある。

 

考えてみれば、菜の花もハッサクも胡桃も娘は子どもの頃から食べ続けてきたものばかりだ。

アブラナ科のカブレ菜は夫の実家から毎年送られてきていたものだし、ハッサクも私の母が毎年一箱で送ってきていた。胡桃は我が家のお正月のお雑煮の定番である。

 

子どもの頃は、卵とカニと猫の毛、ダニなどにアレルギーを持っていたが、ステロイドを使用してから、ステロイドとの交差反応を起こすものがアレルゲンとして加わったかも知れない。

 

だけど、野菜は体に良いとか、自然のものは体に良いとか、そういう安易な考えは捨てなきゃいけない。自然のものが体に良いなら、毒茸も体に良いということだ。まぁ、薬と毒とは一体と言えば、そう言えなくもないかもしれないが・・。

 

 

以下にリンクさせて頂くのは、免疫やアレルギーの授業で用いられた資料なのかな?と思うが、難しすぎて途中までしか読んでいないのだが、アレルゲンを特定するのは本当に難しいと思わされた。

テュートリアル事例の解説https://www.med.kindai.ac.jp/immuno/jirei2011.pdf