風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

柄谷行人botから考えた結核と、パン食と、アルギニンについての考察(アトピーとの闘い最終章)

結核治療における栄養管理の重要性

結核は消耗性疾患なので,多くのエネルギーを必要とします。摂取エネルギーが不足すると,筋肉を分解しエネルギーとして使うことで体重が増えず,筋肉減少に繋がります。体重や筋肉の維持 ・ 増加には,たんぱく質だけでなく十分なエネルギーの摂取が必要です。

必須アミノ酸の中の分岐鎖アミノ酸(BCAA:バリン,ロイシン,イソロイシン)は骨格筋の糖取り込みや,グリコーゲン合成酵素活性の促進作用があります。中でもロイシンは,筋たんぱく合成に最も強力なアミノ酸です。
呼吸器疾患の患者さんは,呼吸商の低い脂肪を多めに使用し,呼吸の負担を減らします。

MCT オイル(中鎖脂肪酸)は,無味・無臭・無色で,消化・吸収してからエネルギーになるまでの時間が,一般的な植物油に比べて短いので,摂取後速やかにエネルギー源として利用されます。味噌汁やスープ,ごはんやお粥,ポテトサラダ,煮物などでき上がったおかずにも混ぜられますので,家族と別の物を作る手間を省くことができ便利です。

結核は低栄養状態になるリスクが大きい疾患ですから,早期発見・早期介入・適切な評価が重要です。そして,改善のために必要なエネルギーやたんぱく質を摂取します。(https://jata.or.jp/rit/rj/399-18.pdf

 

玄米ご飯のVB1含有量は0,16mg。精白米のうるち米で0,02mg。食パンで0,07mgである。

玄米ご飯のアルギニン含有量は240mg。精白米のうるち米で190mg。食パンで290mgと記載されている。

 

細胞性免疫は細胞内寄生菌(結核菌)などの除去を担う?で、私は、アルギニンが多くビタミンB1が不足している場合に、結核菌などが増殖してくるのではないかと仮説を立てたのだが・・。

 

柄谷行人botのこの言葉を読んで、堀辰雄の『風立ちぬ』を思い浮かべた。いや、私は『風立ちぬ』を読んでいないので、正確には宮崎駿のアニメ映画『風立ちぬ』の方だが・・。

私の叔父も戦後に結核で療養していたようだが、「上品」だから結核になったわけでなく、栄養状態が悪かったためだと思う(笑)。

 

豚肉にはビタミンB1が多いが、豚肉などを食べない昔の日本人は玄米や糠漬けでVB1を摂取していたと思われる。それが、玄米でなく白米が普及しはじめることでVB1不足に陥ったと言えないだろうか?

さらに、明治以降の西洋化によって食文化も西洋化され、上流家庭ではパン食も増えたのではないかと思える?豚肉などを食すことはまだ定着していない中で、玄米から白米へ、米食からパン食へと進み、アルギニン過多、VB1不足の食事になっていったと思われる。

 

上記の結核治療における栄養管理の重要性」に記されている「分岐鎖アミノ酸(BCAA:バリン,ロイシン,イソロイシン)」は乳製品に多く含有されている。そして乳製品は、リジン>アルギニン食材である。

そしてまた、乳製品はVB1<VB2食材である。

 

やはり、アルギニンの多い穀類とリジンの多い肉魚のバランスを考える必要がある、と思われる。と、

VB1とVB2摂取のバランスを取ることが、免疫機能のバランスに関わっていくと考えられる。

 

 

 

コロナなんかも同じようなことが言えるように思う。