風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

アトピーとの闘い(成人女子)ーその3(副腎皮質ホルモンとは)

副腎皮質ホルモンの原料になるのはコレステロールのようだ。しかしコレステロール自体が食事からの摂取より体内で合成される量の方がずっと多いということである。ビタミンCも、原料になるというよりは、副腎皮質ホルモンを生成するために必要な栄養素であるようだ。つまり原料であるコレステロールを多量に摂れば副腎皮質ホルモンが作られるかといえばそうとは限らないということのようだ。

正常な体内ではこのホルモンが作られる量は決められているということのようである。
しかしストレス時には交感神経系を通じて副腎髄質からアドレナリンが分泌され、次いで、視床下部ー下垂体を介して副腎皮質刺激ホルモンの分泌が促進され、副腎皮質から糖質コルチコイドの分泌が増す。

ステロイド剤(副腎皮質ホルモン)と言われているのは、主に糖質コルチコイドのことで、このホルモンに抗アレルギー作用があるということである。

糖質コルチコイドがストレス時に分泌されてストレスに対抗して働くというところからも分かるように、このホルモンが分泌される時は交感神経が活性化されて活動的になるということである。実際、糖質コルチコイドが作用すると、肝臓では糖が、筋肉では蛋白質が、脂肪組織では脂質が代謝されエネルギー源となるグルコースを血液中に供給するという。
こういったところからも、副腎皮質ホルモンが朝起きて一日の活動に入る前の浅い眠りの中で作られるということが理解できるように思う。

では、そういった働きをする副腎皮質ホルモンを体自体のコントロールを阻害する形で外から薬として摂り続けた場合どうなるだろう?
私の能力ではなかなか理解が追いつかないのだが、ステロイド剤を服用しつづけるとニキビが出来やすくなるというのも糖代謝や脂質代謝に関わって起こるのだろうかと思ったりする。
又、もっと重篤な副作用としては、病原体に対する免疫反応が低下し感染症にかかりやすくなるということがあげられるようである。これは、免疫力というのはゆったりとリラックスした状態、つまり副交感神経が働いている時にアップすると言われていることと繋がるように思われる。
アレルギー症状というのは免疫反応が過剰に現れている状態である。このアレルギー症状を抑えるのが副腎皮質ホルモンである。ところが副腎皮質ホルモンが働きすぎれば免疫力は低下するのである。このバランスを取ることが必要になってくると思われる。
参考書籍:『目でみるからだのメカニズム』(医学書院)

これは娘のアトピーを治すために調べた事柄です。けれど私は医師ではありませんので、私の理解には間違いがあるかもしれません。アトピーに苦しむ方の一助となればと、ここに記しますが、どうぞそのままを鵜呑みになさらず、これを一つの参考となさってご自分で検証してくださいますように。

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http://d.hatena.ne.jp/myrtus77/20130903/p2