「黒糖にビタミンB6が多い」と書いた過去記事にアクセスして来られた方がいて、黒糖について再考する価値があると思った。
黒糖にはカリウムとパントテン酸が多いので、常用すると電解質バランスを崩すのではないかと思って、使うのを止めたのだった。けれど、使い方次第で良いかも知れない、と考え直すことにした。
過去記事には黒糖には銅が比較的多く、ビタミンB6が多いので血圧を上げるノルアドレナリンを生成するのではないかと書いている。コラーゲンを架橋形成するリシルオキシダーゼにも銅とビタミンB6が関わっている。組み合わせによって何を造るかが問題なのだが・・。
娘が小さい頃、周りで子ども達がパンを食べる時には、卵を使っていない黒糖蒸しパンを用意して食べさせていたものだった。家で卵を使わないケーキを焼いている余裕のないときは、この黒糖蒸しパン頼りだった。粉乳なんかが入ってないところも良い。
リシルオキシダーゼを働かせるためには、小麦粉には基質となるアミノ酸のリシンがあまり含まれていないのだが・・。
黒糖まんじゅうになると小豆にリシンが割合多く含まれる。黒糖とあんこの組み合わせで銅も多めになる。けれど、グルタミン酸含量も増えるかな?どっちがいいだろう?
札幌時代は十勝の小豆を買ってきて、小豆の塩煮なんかを作っていたのだが・・。小麦を省いて小豆と黒糖と少量の塩だけが一番良いかも?
黒糖にはビタミンBの仲間のビオチンも多いようだ。ビオチンにも、「皮膚障害の治療に効果がある」と記されている(吉川敏一=著『ビタミン・ミネラル早わかり』)。