風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』から再び −「自己矛盾」について


● 集団的自衛権の行使は国民全員を殺人者にするということ
安倍は、イスラエルに武器の共同開発を申し出た。私たちは、私たちの税金で、こうした不幸を増やそうとしている。

● ガザ攻撃、イスラエル国内で起こっていること
「非戦を訴えるユダヤ教徒を殴打するイスラエル兵」(元記事に写真あり)
 国家というものは、「国民の生命の安全のために」戦争を始めると、国外の敵を攻撃するだけでなく、戦争に反対する国民の生命の安全をも脅かすものなのである。他方、攻撃されているガザのハマスは、ロケット弾を病院・学校・民家に隠し、かつその住民の避難を妨害して、彼らを「人間の盾」として、被害者が出るとそれを国際的プロパガンダに利用しているという。(抜粋)

村上氏が、河合氏との対談の中で、「日本という国が総体としてその「ずるさ」を認めて、自分たちが偽善的であり矛盾していることを認識しながら進んでいくというのは、これはちょっとむずかしいのではないでしょうか。」と語っている部分についてしばらく考えていた。
私はやはり自分のずるさ、自己矛盾をはっきり認識した日本人がもっと増えると良いと思う。「自分たちのやり方は狡くて自己矛盾しているけれど、全体として考えた時に、つまり世界の平和という視点で考えた時に、この方法が最も人を殺すことも傷つけることも少ないのだ」という確信に立って政治家達を支え、動かして行く日本人がもっと増えれば・・と。
このための最も大きな障壁となるのが「欺瞞」というものだ。自己の中に巣くう「自己欺瞞」。そのために、一人一人がこれを吟味する必要があるとは思うが・・。

村上春樹河合隼雄に会いにいく』(新潮文庫からの抜粋引用は以下から、
  ↓
http://d.hatena.ne.jp/myrtus77/20140722/p1


死に捕えられた人を救い出さず 殺されそうになっている人を助けず「できなかったのだ」などと言っても 心を調べる方は見抜いておられる。魂を見守る方はご存じだ。(箴言24:11~12)