風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

アトピーとの闘い'14−9(亜鉛と甲状腺ホルモンと眠りとその他諸々・・)

ネットで検索して亜鉛について書かれた医療法人のサイトを見つけた。このサイトは亜鉛を投与して病気を治すという医療サイトで、私の向かおうとしている方向性とは全く逆なのでここにはリンクしない。が、このサイトを見て解ったことをまとめてみたいと思う。

私が調べていたのは亜鉛甲状腺ホルモンとの関係であったが、ここには、甲状腺ホルモンをキャッチするための受容体の形成に亜鉛が必要」であることが記されていた。ネットで検索する前、私は、亜鉛を摂りすぎると何かが作動して甲状腺機能を亢進させるのではないかと考えていたのだが、やはり亜鉛甲状腺ホルモンとは密接に繋がっていたと言える。 甲状腺ホルモンというのは代謝に関連したホルモンで亢進することで代謝が促進されエネルギーを消耗し、痩せる。受容体を形成して機能を亢進させるということは、それによって摂りすぎた亜鉛を消費しようと体が働いているのだと私は推定した。遺伝的な素因を持っていれば、体がそのように反応することは十分考えられると思われる。
ネットの検索で、「亜鉛は、激しいスポーツやアルコールの多飲で消耗される」という情報も見つけたのだが、仮に亜鉛の摂りすぎで甲状腺機能が亢進して痩せてきているとするなら、激しいスポーツをしたりアルコールを多飲することは危険である。摂りすぎた亜鉛を消費するための一過性の甲状腺機能亢進ならば、亜鉛の多い食品を摂りすぎないように注意し、様子を見ながら食事を元に戻していけば甲状腺機能亢進も治まるのではないかと私は推測する。

甲状腺機能が亢進して甲状腺ホルモンの分泌が高まれば、交感神経が優位となり精神活動も活発になり眠れなくなる。 娘のアトピーが最初に悪化したのは夜間勤務のアルバイトを始め睡眠のリズムが崩れヒスタミンを抑える副腎皮質ホルモンが十分に造られなくなったためであると考えられるが、今回と前回の年末からの悪化は亜鉛の多い食品を摂りすぎたのが大きな要因だったのではないかと思う。
元々銅の値が低いところに亜鉛を摂りすぎたために銅が排出され副腎皮質ホルモンも造りづらくなった。亜鉛が増えすぎたために甲状腺機能が亢進して交感神経が優位となり眠りづらくなる。そして眠れないことでアトピーに対抗する副腎皮質ホルモンがますます造られなくなるという悪循環に陥るということではなかっただろうか、と。
そこで眠れるようにとカルシウムやトリプトファン食品を摂ると亜鉛をますます摂ることになり、症状を長引かせることになった。
今回は亜鉛の過剰に思い至ったためにもう少し早く治められるのではないかと考えているが・・。他に見落としている点があれば?ではあるが・・。

亜鉛についてネットで調べていると「髪の健康」に結びついていく場合がある。又、栄養素の本では、銅の不足で「毛髪異常」(則岡孝子=監修『栄養成分の事典』)になると記されているものがある。銅も亜鉛も同じように、不足することで髪の健康が保てないということなのだが、この中身はまるで違っている。銅の不足は髪の色に関わるもので、銅が不足することで白髪が増えるということである。ストレスで一晩で髪が真っ白になったというようなことを聞くことがあるが、これは銅がストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの生成のために使い果たされ、髪の色を黒く保つ方に回っていかないということであると思う。

一方、上記の医療サイトによると、「髪の毛の大部分は、イオウをふんだんに含んだケラチンと呼ばれる繊維タンパクでできています。毛母内でケラチンが生成されている際、ケラチンの中にあるシスティンという物質が血液中にある微量ミネラルを取り込む・・。髪の毛は毎月およそ1〜1.5cmの割合で伸びます。毛根の中にある毛母という部分で作られた毛髪組織は、先に作られた組織をどんどん押し上げながら成長していくのです。髪の伸び方は毛根の亜鉛量に左右され、亜鉛が少ないと髪の伸びは悪くなり、また抜け毛も多くなります。」となっている。つまり、銅は髪の色に作用し、亜鉛は髪そのものを造ることに関わるということになる。

又、亜鉛については栄養素の本に、「皮膚の健康維持、傷口の治りを早める」(井上正子=監修『栄養学と食のきほん事典』)と書かれているが、髪について記された上記のケラチンというのが皮膚の最上層の角質層を構成する成分であることを考えれば、髪と皮膚への亜鉛の働きが同じものであることが解る。けれどアトピーの場合、この「皮膚の健康維持、傷口の治りを早める」という点だけを見て亜鉛を摂ると、逆効果となると私は考えている。

答だけを見ていては駄目なのだ、と。数学の証明問題のように解へと至る過程(流れ)を見る事が大事であると思われる。 皮膚について言えば、上記医療サイトには、「ビタミンCは、シミやそばかすの原因となるメラニンの沈着を防ぐはたらきがありますが、一度シミやそばかすができてしまったら、ビタミンCの出番はありま せん。ところが、亜鉛なら、メラニン代謝を促す役割もありますから、できてしまったシミやそばかすを消し去ることもできる」と記されている。これは銅と正反対の働きであることが解る。
アトピーの人は色白の人が多いと聞いていたのだが、もちろん他の構成成分にもよると思うが、体内の銅が少なく亜鉛が多いと考えればこのことも納得できることである。

アトピー性皮膚炎は、この亜鉛と銅の値が逆転したために皮膚に問題を生じる病なのではないか、と今の段階で私は仮定している。

参考書籍:生田哲=著『心の病は食事で治す』(PHP新書
     堺章『目でみるからだのメカニズム』(医学書院)
     則岡孝子=監修『栄養成分の事典』(新星出版社)
     井上正子=監修『栄養学と食のきほん事典』(西東社

以下は、ここの記事とは関係のないリンク


参議院議員川田龍平氏提出 STAP細胞研究におけるエアーマウス疑惑に関する質問に対する答弁書
十 理研と政府は、小保方氏一人に研究不正の責任を押しつけてこの問題に幕を引き、「特定国立研究開発法人(仮称)」への指定を、六月又は七月にも閣議決定するのではないかとの情報があるが、事実か。事実である場合には、そのようなことを強引に行って、理研が世界的に認められる存在になると思っているのか、政府の見解を明らかにされたい。(抜粋引用)

STAP細胞とSTAP幹細胞の可能性「ぶろぐ的さいえんす?」2014年3月10日の記事