風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

どうしてこれらの薬は亜鉛を排出するように作られているのか?

myrtus77.hatenablog.com甲状腺剤(メルカゾール):これは、甲状腺機能亢進の時にずっと飲んでいた薬である。これを飲み続けたために亜鉛が排出され、甲状腺ホルモンを造る材料が枯渇して低下症に移行したと考えられる。

痛風治療薬(ザイロリック):これは、甲状腺機能低下症で通っていた病院で出されて飲んでいたものである。亜鉛が枯渇して低下症になっているにも関わらず、亜鉛を排出する薬を飲まされていたと言える。

利尿剤(フロセミド):これは今回入院して体内に溜まった水分をとるための薬である。

 

甲状腺ホルモンは2段階で造られて体に作用するようだが、2段階目でセレンと亜鉛が必要となる。

甲状腺ホルモンT4の合成には、ヨウ素チロシン、ビタミン(E、B2、ナイアシン、B6、C、D)、そして亜鉛が必要。

T4がT3に変換されて体に作用するためには、セレンと亜鉛が必要となる。

つまり亜鉛は他の栄養素よりも2倍必要だと言える。

その亜鉛を排出すれば、甲状腺ホルモンは合成されず、亢進を抑えられるということである。そのため、抗甲状腺剤は亜鉛を排出するように作られていると考えられる。

しかし、それが続けば低下症になると考えられる。

 

 

血管を収縮させ血圧を上げる働きにレニン・アンギオテンシン系というのがある。腎糸球体旁装置から分泌されたレニンによって産生されたアンギオテンシンⅠがアンギオテンシン変換酵素(ACE)によって、アンギオテンシンⅡになると血管が収縮され血圧を上げる。このアンギオテンシン変換酵素亜鉛依存酵素である。

また、アンギオテンシンⅡは、副腎皮質からアルドステロンというホルモンの合成を促進する(『目でみるからだのメカニズム』p99)。このホルモンはナトリウムイオンの再吸収を促進し、水がナトリウムイオンの再吸収に伴って多量に再吸収され、体内の水分量が増え、血圧をさらに高める。

よって、利尿剤は亜鉛を排出することによって、アンギオテンシン変換酵素の合成を妨げ、血圧を下げるように作られていると考えられる。

しかし、レニン・アンギオテンシン系は血圧を上げると言われているが、基本的には血圧を維持する働きをしているのではないかと思われる。だから、亜鉛の機能と健康』には「重症高血圧では血清亜鉛が低下しACEが低値を示す」と記されていると考えられる。