風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

灰の水曜日に、グリム童話『灰かぶり』を・・。

ビオラ、蕾、膨らむ。

 

 そこで娘は、朝から晩まで、つらい仕事をしなければなりませんでした。朝は日の出まえからおきて、水をはこび、火をおこし、ごはんごしらえをし、せんたくをしました。そのうえ、姉さんたちは、あの手この手を考え出して、娘をいじめたり、あざけったりしました。エンドウ豆やレンズ豆を灰の中へぶちまけて、娘にそれを、ひろいださせたりもしました。

 夜になると、娘ははたらきつかれて、くたくたでしたが、ベッドには寝かせてもらえず、かまどのわきの灰のなかに、よこになるよりほかありませんでした。そこで娘は、いつもほこりにまみれて、きたないなりをしていたので、みんなに「灰かぶり」とよばれました。(『子どもに語るグリムの昔話4』「灰かぶり」(こぐま社)より)

 

このお話は、「シンデレラ」で知られているが、グリム童話では「灰かぶり」と訳されている。これは、聖書から来ていると思われる。

 

はい 灰

灰を頭にかぶるのは悲しみを表し(サム下13:19)、灰をかぶり、または灰の中に座することは、罪の悔い改めの表現であった(略)。灰は形容的に無価値(略)を表し、悲嘆の極みは「灰を食べる」と言われた(詩102:10)。(『新共同訳聖書 聖書辞典』(新教出版社)より)

 

タマルは未婚の王女のしきたりによって飾り付きの上着を着ていたが、アムノンに仕える従者が彼女を追い出し、背後で戸に錠をおろすと、タマルは灰を頭にかぶり、まとっていた上着を引き裂き、手を頭に当てて嘆きの叫びをあげながら歩いて行った。(サムエル記下13:18~19)

 

 

レントというとレンテンローズが花開かせるから、よくもレンテンローズと名付けたものだと思う。でも、今日の踊り場には、ビオラを飾った。