お婆さんが演じる『マッチ売りの少女』(手話をもとにして・・)
〔休業中のアロマセラピスト良香さんの日常№28〕
一昨年の暮れに手話を元にしたこの動画を撮ったのだけれど、「雪のちらちら舞う」という最初の部分の指文字の「ゆ」で既に失敗していた。撮り直そうかと思ったが、また来年撮り直してアップしようと思いながら、昨年の暮れはそういう余裕がないまま過ぎてしまった。
指文字の「ゆ」というのは温泉マーク♨︎の湯気で表すのだが、
難聴の子どもを担当していた時、私が手話の勉強をしているということを知った父母から「手話は教えないでください」と言われたのだった。もちろん、手話を教えるつもりもなければ、教える力も持っていなかったのだが、そのように言われたことは私の中で大きく記憶に残った。
中学、高校になって聾学校に行った場合、聾学校では手話は教えていないので、手話に頼る癖をつけてしまうと後から大変だから、ということだった。
今はどうかは分からない。40年も昔のことである。そして自治体によっても違うかも知れない。
しかしその時、思ったのは、聾の人達だけが手話を理解しても周りにいる人々が理解しなければ手話も機能しないということだった。
そういうことが私の頭に残っていたためかも知れない、結婚して娘の小学校で絵本の読み聞かせをさせて頂こうとした時に、手話を取り入れた昔話も試みようと考えたのだった。