風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

薬の飲み方

私はこのごろはあまりしませんが、若いころは患者さんに薬の飲み心地を聞くために自分でも向精神薬を飲んでいました。サンプルが医局に転がっていたのです。一人で当直の晩に飲んだらどうなるかわかりませんから、家で飲みます。飲みすぎたと思うこと、この薬は私にはきついということがあります。レボメプロマジンは、私には頭よりも先に足にきました。立てなくなるのです。こういうときにどうするかというと、まず水を飲む。
(中略)
 さて、第一にタバコを吸ってみたら向精神薬の働きが下がるから楽になる。第二に水を飲むと少なくとも出ていきます。・・・・あ、三番目をいま思い出しました(笑)。これはネズミの実験ですが、昼間のほうがよく効き、夜に飲ませてもあまり効かないんです。「明期と暗期」ですね。人間も、夜に薬を飲んだらそれほど効かないんじゃないでしょうか。(中井久夫=著『こんなとき私はどうしてきたか』(医学書院)より抜粋)

新しく来られた夫の主治医が患者に出す薬を自分でも飲んでいるかどうかは知らないが、私が、「β遮断剤を朝飲むと、一日やる気が出ないんです」と言うと、「仕事にならないんですね」と返して下さった。そして「今は朝の方が多めになっているけれど、今後夕食後の方を多めにするということもできます」と提案して下さった。


利尿剤やブロプレス等の降圧剤は尿酸値を上げると記されているので、朝飲む方が良いだろう、と私は思う。脱水となりやすい夜に飲むと、余計に尿酸値を上げることになると思われるので・・。