「愛を追い求めなさい」ーコリントの信徒への手紙一14章の冒頭に置かれたこの言葉の前の13章は、愛について記された有名な箇所である。
そして、この御言葉の後に続くのは、「霊的な賜物、特に預言するための賜物を熱心に求めなさい」であり、「預言する者は、人に向かって語っているので、人を造り上げ、励まし、慰めます」(14:3)である。
「預言」とは、神の言葉を預かるということである。そして「預言者」とは、神から言葉を預かって語る者のことである。今では、牧師の務めがこれに当たるだろうか。また、日曜学校の教師も神からの言葉を預かって子ども達に語るのであるから、「預言する者」と言うことが出来る。
「愛を追い求めなさい」という勧めの後に、「預言するための賜物を熱心に求めなさい」という勧めがなされ、「異言を語る者」との比較において、「預言する者は、人を造り上げ、励まし、慰めます」と言われている。ということは、預言をするということは、隣り人を愛する行為に他ならない、と言っているのに等しい。
愛を追い求めなさい。霊的な賜物、特に預言するための賜物を熱心に求めなさい。…。預言する者は、人に向かって語っているので、人を造り上げ、励まし、慰めます」(コリントの信徒への手紙一14:1,3)