風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

自民党改憲案と九条の問題 その5

問 日本は「積極的平和主義」を掲げるべきだ、と安倍首相は言っていますが。

答 彼は日本国憲法の理念である“平和主義”に対抗して、わざと新しい言葉を使っております。「“平和のための戦争”を続ける米国と同盟関係にある日本は、集団的自衛権の行使も含めて積極的に武力行使に参加する」と読み解くことができます。これは敵国が戦争を仕掛ける前に日本が米国と共に武力をもって押さえ込むという仕方です。それは戦争行為です。
  「積極的平和」は半世紀以上前に米国で作られた言葉です。ヨハン・ガルトゥングが「消極的平和」を戦争のない状態とし、「戦争がなくなるだけでなく、貧困や搾取・差別などの構造的な暴力がなくなった状態」を「積極的平和」と定義しましたが、首相はこれを自分に都合の良いように用いているのです。

(『ヤスクニ通信 第710号』(日本キリスト教会靖国神社問題特別委員会)所収「ヤスクニ問題 Q and A 」(川越弘 沖縄伝道所牧師)より引用)