風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

自民党改憲案と九条の問題 その3

問 それでも、敵国が攻めてきたらどうするのですか。

答 「敵国が攻めてきたらどうするのか」を考えること自体が、戦争の論理にはまっています。この言葉がこれまで多くの若者を戦争へと駆り出してきたのです。また、軍隊が国のために命を捨てても民衆を守ることがないことは、沖縄戦が証明しています。今の沖縄もそうです。民意よりも国策を優先しております。戦争にはいつも社会的に低く貧しい者が駆り出されており、勝利しても相手側を殺害した数に近い数がこちら側も殺されているのです。キリストにある者は、戦争を政治の観点から見ないで、「これらの小さい者にしたのは、すなわち私にしたのだ」(マタイ25:40)という主イエスの言葉から見ることです。

問 それでは敵の罠にかかってしまうのではないですか。

答 むしろその反対です。民衆を立ち上がらせて政治を動かしているのは、非暴力の抵抗主義です。ガンジーキング牧師のこの運動が民衆を立ち上がらせて、イギリスやアメリカの政治支配を動かしました。沖縄も県議会や市町村議会がそろって「オスプレイ飛行反対や辺野古基地県外移設」を決議したのは、市民らによる非暴力基地反対運動であるのです。

(『ヤスクニ通信 第710号』(日本キリスト教会靖国神社問題特別委員会)所収「ヤスクニ問題 Q and A 」(川越弘 沖縄伝道所牧師)より引用)