春光柑 淡きひかりの内にあり
春光柑というのはほんとうに淡い春の光を思わせる。
春光柑は皮を剥いて袋から出しても果汁がこぼれないで果肉の中にしっかりおさまっている。この感じが、淡い光を湛えているように思わせるのだろう。パール柑なんかに近い品種ではないかと思う。
小夏は果汁がこぼれて果肉がすぐにつぶれる。小夏はゼリーやジュースなどデザート向きだと思う。
春光柑は人気がなくてだんだん作られなくなったらしい。スーパーでは見かけない。果物屋さんで買った。わけぎとホタテのぬたに合わせたくて出てくるのをずっと待っていた。歯触りも良く、ぬたにさわやかさを添えてきっと合うはず。
わけぎも今が旬だ。ホタテには亜鉛、タウリンが多い。亜鉛は脳内から銅、鉛、水銀、カドミウムなどの有毒金属を取り除いてくれるそうだ。タウリンは気分を安定させてくれるようだ。
参考図書:『心の病は食事で治す』生田哲=著(PHP新書)
ホタテをイカやアサリに代えても良いと思う。でも、ホタテの缶詰を使って市販のからし酢味噌を使って作れば、このお料理はあっと言う間に出来上がる。
ぬたは出来たてでなく冷まして、春光柑も袋から出したものを冷蔵庫で冷やしてから盛りつけるほうが良い。ぬたの周りに春光柑をあしらって・・。
春光柑と言うのだから、できればもう少し早く3月くらいに出てくればいいのにと思うけど、まぁ、それはこちらの勝手かな。