風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

春の孤独を

あの人が歌っているよあの人が歌ってるとき淋しきとき

喜びは分かち合えない哀しみもひとりでそっと涙するだけ

哀しみを分かち合うことはできない。どんなに身近な人であっても、抱えている哀しみをそっと見つめるだけだ。

さて、一同はゲツセマネという所にきた。そしてイエスは弟子たちに言われた、「わたしが祈っている間、ここにすわっていなさい」。そしてペテロ、ヤコブヨハネを一緒に連れて行かれたが、恐れおののき、また悩みはじめて、彼らに言われた、「わたしは悲しみのあまり死ぬほどである。ここに待っていて、目をさましていなさい」。(マルコ14:32〜34)

喜びを分かち合うことも難しい。私にとっての喜びである「福音」を分かち合おうとすれば、人によっては宗教を押しつけられると受け取る人もいるからだ。


「さびしきとき、美しきものを凝視する」と葛原妙子は短歌に詠んでいるけれど、誰からも理解されずに淋しい時は元気に歌を歌う人がいる。

歌ってる声をわたしは聞いている 君と分かてり春の孤独を

人間というのは、どんなに近くにいても何も出来ないことの方が多い。

色んな方のブログを拝見していると記事からインスパイアされることがある。この歌も、楽天ブログの方の「春の孤独」というタイトルから発想を得て生まれてきた。

けれど結局、歌の中に詠んでいるのは自分自身のことだ。歌を歌っているのも、それを聞いているのも、私。