後ろに壁があって、下の方で前に向かって伸びて花を咲かせていたランタナが、・・。
いつの間にか、宿根ひまわりより高く伸びて花を咲かせていた。
ランタナって、双子のように枝を伸ばして花を咲かせるんだね。
ひとりぼっち
高田敏子
子どもにも
さびしい午後がある
忘れた宿題に
友だちの小さなうらぎりに
あかるすぎる校庭を
ひとりぬけて
少女は帰ってゆく
帰る道々
歩道のしき石をかぞえてみたり
一つの小石を道づれに
どこまでもけりつづけていったり・・・
『月曜日の詩集』より
双子のように花を咲かせたランタナをみつけるのは、こんな午後かも知れない。