風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

建物ー「旧西村家住宅」築100年記念講演会


日曜日の午後、西村伊作生誕130年記念講演会を聞いてきた。

座談会の中で、チャップマン邸が市によって買い上げられ保存されることに決まったと語られた。古い建物が保存されることについて考えを求められた藤森照信氏が、チャップマン邸は人が住むという建物としての役割は終わっていると思うが、この地域の人達にとっては昨日の自分と今日の自分がつながっているということを確認するために大事なものだと言えるというようなお話をカフカの『変身』に絡めて話された。屋根にタンポポやニラを生やそうというような発想をなさる方のお話は文学にまでつながっていってとても面白い、と思ったのだった。

黒川創さんは、この地方の廃校になった学校でブックカフェやパン屋をしているのを見て来られたということで、ただ保存するだけではそのうち飽きてしまうので、利潤をあげられるようなことに活用することを考えた方が良いとおっしゃっていた。なるほどと思う。

母が遺したうちの家もそうなんだけど、空き家になって草が這い上がっている家が町中のそこかしこにある。こういう家を綺麗にして有効利用できればいいのにと思う。個人でだと資金がなくてなかなか出来ないんだけど・・。