風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

秋(リルケ詩)

              秋

                           リルケ

     木の葉が落ちる、遠くからのように落ちる。
     天の彼方の楽園が枯れてゆくかのように、
     「嫌だ、嫌だ」と言っているかのように、落ちる。


     そして夜々には重たい地球が、
     あらゆる星の群れから孤独の中へと落ちる。


     私達はみな落ちる。この手も落ちる。
     まわりをご覧!みんな落ちている。


     けれど ただひとり 落ちてゆくものたちを
     限りなくやさしくその両腕に受けとめる方が、いる。





とこしえにいます神はあなたのすみかであり、下には永遠の腕がある。(申命記33:27)