風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2012-11-05から1日間の記事一覧

葛原妙子28

「葛原妙子27」で私は、妙子は「(破れて)落ちる不安」を「原不安」として抱えていたのではないかと考えたのであるが、「落ちる」という不安を感じさせる短歌を以下に書き出してみようと思う。フォームを外れて着きし列車より夜の人暗き雪に飛びたり『葡…

秋(リルケ詩)

秋 リルケ 木の葉が落ちる、遠くからのように落ちる。 天の彼方の楽園が枯れてゆくかのように、 「嫌だ、嫌だ」と言っているかのように、落ちる。 そして夜々には重たい地球が、 あらゆる星の群れから孤独の中へと落ちる。 私達はみな落ちる。この手も落ちる…

あなたの手のひら(星野富弘=詩)

立っていても 倒れても ここは あなたの手のひら星野富弘詩画集『あなたの手のひら』(偕成社)より