風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

『みどりのゆび』モーリス・ドリュオン作(岩波少年文庫)part1


触れると、何にでも花を咲かせてしまう指を持ったチト少年のお話。
モーリス・ドリュオン作『みどりのゆび』(岩波少年文庫
庭師のムスターシュおじいさんは、チトの導き手として重要な存在である。


「ムスターシュおじいさん、おじいさんは戦争のこと、どうおもう?」
庭師は、チトのとつぜんの質問に、びっくりしたようすでした。
「わしは反対だ。」とおじいさんは、ひげをひっぱりながらこたえました。
「なぜ反対なの?」
「なぜって・・・それは、どんなに大きな庭でも、戦争があればぜんめつするからさ。とるにたらんちいさな戦争でもね。」
(『みどりのゆび』より)


私も、この庭師のように、どんなに世の中が複雑であっても、「(戦争?)わたしは反対だ」と言える大人でありたいと思う。
どんなに政治が複雑であっても、未来を生きる子ども達のために、「(原発?)それは、いらない!」と、きっぱりと言える大人でありたい。


絵=ジャクリーヌ・デュエーム

『みどりのゆび』については
    ↓
http://plaza.rakuten.co.jp/narrative1gatari/2015