触れると、何にでも花を咲かせてしまう指を持ったチト少年のお話。
モーリス・ドリュオン作『みどりのゆび』(岩波少年文庫)
庭師のムスターシュおじいさんは、チトの導き手として重要な存在である。
「ムスターシュおじいさん、おじいさんは戦争のこと、どうおもう?」
庭師は、チトのとつぜんの質問に、びっくりしたようすでした。
「わしは反対だ。」とおじいさんは、ひげをひっぱりながらこたえました。
「なぜ反対なの?」
「なぜって・・・それは、どんなに大きな庭でも、戦争があればぜんめつするからさ。とるにたらんちいさな戦争でもね。」
(『みどりのゆび』より)
私も、この庭師のように、どんなに世の中が複雑であっても、「(戦争?)わたしは反対だ」と言える大人でありたいと思う。
どんなに政治が複雑であっても、未来を生きる子ども達のために、「(原発?)それは、いらない!」と、きっぱりと言える大人でありたい。
『みどりのゆび』については
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http://plaza.rakuten.co.jp/narrative1gatari/2015