風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2013-05-13から1日間の記事一覧

花蜜柑

花蜜柑薫れる中に在りし村 村というのはどんどん消えていっているのではないだろうか? 日本一小さな村と言われていた三重県の南端に位置する鵜殿村も近年合併して村ではなくなった。 昔、蜜柑の花の香りに満ちていたであろう村も、林檎の花の香りに満ちてい…

郭公ーカッコウーアカショウビン

郭公啼く 子を喪ひし人も亡し 郭公の鳴く声を初めて聞いたのは福島でだった。鳴きながら渡っていくのを西の縁側から東の裏口へと家の中を追いかけた。郭公の鳴く季節に子を亡くしたという義父の母は、この季節になると亡くした子どものことを話していたとい…

霧の中に永遠に

まぼろしの少年よどうか霧の中に 人を赦したなどと思い上がっていると、怒りは突如吹き上がり私の中でとぐろを巻く。自分には赦す権限など無いのだと繰り返し言い聞かせなければならない。憐れみと赦しは主である神のもの。わたしたちは神に背きました。(ダ…

燕の巣

いたましき器なりけり燕の巣昨年、数年前に壊されてそのままになっていた巣に燕がやってきて修復し、卵を産んだ。けれど、産んだと思ったら壊されたようで、翌朝、駐車場の床に黄身らしい染みが付着していた。その後、燕はもう一度巣を修復したのだが、また…