風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

郭公ーカッコウーアカショウビン

郭公啼く 子を喪ひし人も亡し
郭公の鳴く声を初めて聞いたのは福島でだった。鳴きながら渡っていくのを西の縁側から東の裏口へと家の中を追いかけた。郭公の鳴く季節に子を亡くしたという義父の母は、この季節になると亡くした子どものことを話していたという。


カッコウや 浅き眠りの中で泣く
カッコウがなぜ托卵するのかははっきりとは分かっていないようだが、体温保持能力が低く卵を温められないために托卵するのではないかとも考えられているようだ。
郭公の声に、捨てられる子の悲しみと捨てざるを得ない親の悲しみを思う。



夏霧やアカショウビンは森の中