風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

裁ちばさみが見つからないのは・・

依然として裁ちばさみが見つからないのは、やはり「洋裁などしている場合ではないよ」ということであった。


昨日夫が病院に行って、月曜から2週間入院ということになった。
私は、ぜん息発作を起こしているなら、呼吸困難で一晩で死ぬということも考えられるし、夜中に発作を起こした場合に手だてのしようがないと思い、ぜん息ではないかどうかも診て貰って来て欲しいと頼んでいた。
ぜん息の検査をした結果問題ないということであった。心不全の悪化で入院である。

ぜん息と心不全ではアセチルコリンの働きという点では共通するところがあると考えられる。
けれど私は、もしぜん息なら、この日の夕飯に買い置きしていた茹で蛸は使わない方が良いかも知れないと考えていた。タコには銅が多い。銅は好中球の産生に関わっているようだから3型アレルギーに関係する可能性がある。ぜん息は1型アレルギーに分類されているが、アレルギーという括りで考えるなら全く関係ないとは言い切れないと考えた。

しかしぜん息でなく心不全ということだったので、夕食でタコを使うことにした。
銅はシトクロムC酸化酵素補酵素として働き、心筋の機能に関連している。銅が不足すると心筋機能が低下すると書かれたサイトもある。

昨日の検査では心不全の値を示すBNPの値は前回入院時より低かったのだが、エコーによる検査で、昨年5月の検査と比べて心臓の収縮力が弱くなっているということが分かり、そのため肺の辺りで血液が滞っているのがレントゲンで見える状態だった、ということだった。
それで、タウリン食材であり、しかも銅の含有が比較的高いタコを使うと決めた。


入院までの4日間として処方された薬は、ブロプレスとフロセミド。この組み合わせには納得がいく。この組み合わせで体内に溜まった水分を排出してくれるだろう。

前の時は、ブロプレスは後から追加されたものだった。私が、「アルドステロン症というのはどうでしょう?」などと余計なことを言ったから、主治医はオルメテックを追加し、それで不具合が出たので、同じ系列で比較的やさしいと考えられるブロプレスに替えたのだ。私はその時の主治医のやり方に懐疑的であった。

新しく来られた主治医もまた若い方のようだが、症状を治めるためなら1週間の入院で充分と言ったという。が、月曜からその主治医が1週間の休暇を取るということで2週間の入院となった。
「症状を治めるためなら1週間で」、つまりこれは薬を使った対症療法ということである。薬というのはそういうふうに使うものではないだろうか?


診察の最後に、「何か心配なことはありますか?」と聞かれて、「僕より先生の方が心配です」と夫は言ったそうだ。急なカテーテル検査が入ったということで、この主治医はお昼も食べておらず、しかも診察の途中に気分が悪くなって吐きに行ったという。
しかし、夫がそう言うと、「寝れば治ります」と応えたらしい。
医者も本当に大変だと思う。


牧師も時間的な拘束はないが、精神的には年がら年中拘束されているようなものである。

今、高度プロフェッショナル制度などの「働き方改革法案」が問題になっているが、時間だけが問題ではないだろうと思う。心理的に時間外でも働かされているというところが問題なのだ。
私はデモにも参加できないでいるのだが、この法案はどうにかできないものかと思ってる。

雇用制度の外にあるように見える牧師という職業にも、全く関係のない問題ではないと考えている。
忙しくなればなるほど、神の前に静まる時間が削られる。何を大事にするのか、最も大事な事柄を中心に据えて働ける社会にしたいものだと思う。