風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

冬の匂ひ


懐かしき冬の匂ひや夕厨


この時の匂いは大根。二階から降りて行くと自分の作った夕餉の匂いが立ちこめていたのだった。
私は冬の台所で煮炊きされた大根の匂いが大好きだ。また、季節が巡ってきたと思う。

写真は、白菜。使って使って小さくなったのが、まだ白菜の形を留めているのがあまりに可愛らしくて写真に撮った。
考えてみると、まるごとの白菜を買ったのは初めてだ。駄目にしては勿体ないから、いつも四分の一にカットしたものを買う。この時も四分の一にカットしたものもあったのだが、産地が気に入らないから地産地消のコーナーでまるごとの白菜を買ったのだった。
それにしても最近、野菜が高い。野菜のコーナーで、「どうしてこんなに野菜、高いんやろ?」と私に話しかけるともなく話しかけてきたご婦人がいたので、「安倍政権になって消費税上がってますからね」と言っておいた。日々の中での私のささやかな闘いである。

昨日の砂子屋書房の『一首鑑賞 日々のクオリア』の紹介を拝見していて、前に自分が作った短歌擬きを思い出して、書き散らしたものを探したのだけど、見つからなかった。家族が食卓に集まってきてそれぞれに物思いに耽りながら食事をしている風景を短歌にしたものだったのだが、どういうのだったっけ?自分の作ったものも覚えていられないんだから、全く、私のは短歌擬きだ!
その代わり、他のを見つけた。しばらく前に鳥のさえずりの目覚まし時計の短歌擬きを載せたのだが、あれも昔作ったのを見つけ出せなくて、こんな感じだったっけと急遽作ったものだった。それの原型が見つかったのだった。
階上ゆ小鳥のさへづりふりそそぐ訝しみつつ行き着く寝室

下の写真は、食器棚の中で猫の箸置きがお尻を向けているのが可愛くて撮ったもの。