風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「水俣の痛み〜半世紀を超えて〜」写真・文=桑原史成(『風の旅人 復刊第4号』より)


● まことの美〜桑原史成さんが見続けてきた水俣〜

  
『風の旅人 復刊第4号』より桑原史成さんの写真と文を、以下に、写真で掲載致します。

日本の社会は今、混迷を極めた中を突き進んでいるように思われる。
表層だけを見ている者と深層までを見ようとする者の導き出す答は違ってくるだろう。岐路に立つ時、より愛に近い方を選びたいと思う。けれどそうやって選んでも、人は間違う場合があるのだということを心得ていなければならない、と思う。

最後のこの写真は、編集者である佐伯剛氏と石牟礼道子氏との対談からのもの。































今咲いているスイカズラには奇形はない。でも、5月頃に最初に咲き始めたスイカズラにはやたら奇形が多かった。今年4月は、ほぼずっと雨が降っていたのだった。
私が子どもの頃は、「放射能がまざっているから、雨に濡れてはいけない!」とさんざん言われたものだった。広島に落とされた原爆の影響が、私が子どもの頃にも広島から離れた所にもあると認識されていたということだ。
雨の中にトリチウムがとけて、それを吸い上げた(福島から遠く離れたこんな所の)最初のスイカズラに奇形が発生したということではないか、と推測する。

雨に濡れてはいけない!

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