風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

夕飯で美味しいもの食べ過ぎて膝が痛くて寝返りが打てない!(亜鉛欠乏でカルシウムの著しい蓄積?)

破骨細胞だの酸性ホスファターゼだの、マンガンだのと考えて筑前煮なんかを作って食べていたのだが、ここに来て、亜鉛の欠乏によるカルシウムの石灰化犯人説が急浮上してきた。亜鉛は骨芽細胞のアルカリホスファターゼに関連しているので、亜鉛を摂り過ぎても骨形成がされすぎて良くないのではないかと考えていたのだったが・・。

 

カルシウム(https://ipidiw.co.jp/nutrition/calcium.html
過剰摂取・副作用
泌尿器系結石を起こす
マグネシウム、鉄、亜鉛等ミネラルの吸収を妨ぐ

 

meromeropy77.hatenablog.com

亜鉛不足でアルカリホスファターゼが働かないためビタミンB6がリン酸化合物のまま体内に増え、上昇すると考えられる?
また、カルシウム、リン、ビタミンDの摂取を適正にすることが大事だと思われる。
カルシウムや亜鉛など二価の陽イオンは何か一つだけ多量に摂取することで他の栄養素が吸収阻害される。カルシウムを摂り過ぎることで亜鉛が欠乏しアルカリホスファターゼが造られず、骨の石灰化がうまく行かないということが起こるということだ。

バカだなぁ〜、私って。もう既にこんな記事纏めていたのに・・。

 

しかし、改めて・・。

 

ビタミンD欠乏により体内のカルシウムが不足すると、骨吸収が促進されて骨形成を上回り、骨密度が低下することによる。
 過剰摂取では、高カルシウム血症腎障害軟組織の石灰化障害などが起こる。乳児では、多量のビタミンD摂取によって成長遅延の可能性が指摘されている。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p146)

 

カルシウムの過剰症には、泌尿器系結石、ミルクアルカリ症候群、他のミネラルの吸収抑制などがある。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p187)

 

146ページの方は、ビタミンDとの関連で記されているのだが、VD過剰でカルシウムが過剰となると、高カルシウム血症「腎障害」「軟組織の石灰化障害」が起こるというのだ。「腎障害」は187ページで言われている「泌尿器系結石」が含まれるだろう。

 

軟組織:臓器と骨などの硬組織を除く体の組織の総称。筋肉・腱・脂肪・血管・リンパ管・末梢神経などをいう。軟部組織。(https://kotobank.jp/word/%E8%BB%9F%E7%B5%84%E7%B9%94-1715241

 

どこで目にしたのか覚えていないのだが、私の解剖整理の本の血液のpHの図のアシドーシスの方には、「カルシウムのイオン型増」と書き込んでいる。

堺章『目でみるからだのメカニズム』

 

夫が尿管結石になったのは、亜鉛を排出する抗甲状腺剤(メルカゾール)を10年以上飲み続けていた最後の方の頃だった。

それより少し前くらい、私の踵の骨は、40代の後半で「加齢による骨の変成」と診断された。その頃は鉄とカルシウムの多い(その頃はそんなことは知らないで知人に勧められるまま)岩塩のみを調理に使っていたので、後から考えて、夫が尿管結石になったのは岩塩を使っていたからかもしれないと考えていた。

私自身は薬は何も服用していなかったが、娘が生まれてアトピーだと診断されてから授乳中に厳しい除去食で一年近くタンパク質をほぼ摂らなかった。それで亜鉛不足に陥って、踵の骨に異常を起こしたのかも知れない。

亜鉛の吸収率は年齢と共に落ちていくとも言われている。

myrtus77.hatenablog.com

亜鉛不足になると胸腺自体が萎縮して「T細胞」をさまざまな働きを持った免疫抗体に分化させることができなくなってしまうのです。

又、このサイトの初めにも、「50歳を越えた人の亜鉛の体内含有量を調べてみると、10歳〜20歳の少年の約10分の1ほどしかありません。現代では、亜鉛の減少と老化現象との間に密接な関わりがあることは、もはや常識です。…」と書かれている。 

(略)

この胸腺という臓器が歳と共に退化していく(『目でみるからだのメカニズム』p18)ために歳を取るとアレルギー反応が起きないと言われているわけだけれど、中に、「こんな歳になって○○にアレルギー反応を起こしたのよ」などという話を聞くことがあるのは、亜鉛が体内に多いために胸腺が退化しないためだと解る。

 

私が亜鉛不足でカルシウムの石灰化に思い至ったのは、荒川泰昭先生「生命と微量元素」講座に記された以下のような記事を思い浮かべたからだった。

 

 カルシウムは記憶形成や感覚伝達など脳のあらゆる神経系の情報伝達に関与する。ニューロンの興奮によって神経終末から放出される神経伝達物質がその受容体と結合すると、細胞質内のカルシウムイオン濃度が上昇する。この細胞内カルシウムイオン濃度の上昇は神経系の情報伝達のトリガーとして必要条件である。そのメカニズムは細胞内カルシウムイオンプールからの放出以外に、細胞外からのカルシウムイオンの流入によるものであり、例を挙げれば、

(略)

このように、情報伝達を媒介するカルシウムの補給は脳の活性化にとって極めて重要である。カルシウムの必要量は体重1 kg当たり10 mgとされているが、一日の所要量として800~1000 mgが推奨される。カルシウム含量の多い食品として干しエビ、丸干しイワシ、ヒジキ、脱脂粉乳、牛乳などがある。

 亜鉛記憶形成や感覚伝達など脳神経系の情報伝達に関与する神経調節因子(ニューロモヂュレーター)である。とくに記憶学習系では海馬シナプス終末における受容体やカルシウムチャンネルの調節因子である(図1)。すなわち、カルシウムイオン増大に関与するグルタミン酸アスパラギン酸などの興奮性アミノ酸受容体(NMDA 受容体やnon-NMDA 受容体)、ATP作動性受容体、カリウムチャンネルを含む種々の電位作動性イオンチャンネルなどの活性化を調節する。そして、記憶・学習の基礎となる長期増強/長期抑制(LTP/LTD)の誘導、発現、持続には海馬亜鉛ホメオスタシスが重要である。また、亜鉛はPKCやCaM キナーゼⅡの活性を調節する。最近、PKC が亜鉛によって活性化されることがわかり、さらにこの酵素はCl ドメインに4 分子の亜鉛を配置(そのうちの2 つあるいは1 つはDNA-binding zinc finger 構造)した亜鉛金属酵素であることがわかってきた。脳内の亜鉛酵素型(あるいは一般代謝型)貯蔵とイオン型貯蔵の二つの働きの異なる貯蔵形態で存在している。酵素亜鉛亜鉛金属酵素の構造に強固に取り込まれており、神経組織における特異的な役割は示さない。一方、イオン型亜鉛(Zn2+)はニューロンの分泌―情報伝達機能との関連が考えられる。脳内亜鉛の分布は、白質で最も低レベルを示し、歯状回や海馬で高レベルを示す。亜鉛は海馬ではCA1 やCA2 領域には少なく、門領域(CA4)およびCA3 セクター内に局在する苔状線維(mossy fiber)のシナプス終末に多含される。

 亜鉛が欠乏すると、脳では前述のような脳神経情報伝達系の調節が不可能となり、学習記憶障害や嗅覚障害、味覚障害などの感覚障害を誘発する。亜鉛欠乏に伴って脳内微量金属は著しく変動する。とくに、海馬においてはアルミニウム、嗅覚系(嗅球、嗅上皮など)においてはカルシウムの著しい蓄積が観察される。従って、亜鉛欠乏による種々の脳障害の発症には有意に変動する他の微量元素による可能性も考慮しなければならない。https://www.arakawa-yasuaki.com/course/brain-signaltransduction.html

 

ここに記されているのは脳神経における微量元素についての記述なのだが、亜鉛の欠乏は脳神経だけでなく体のあらゆるところに影響していると考えられる。

 

実は、こう考えたのにはもう一つ訳があった。

カッテージチーズを使った料理を作って夕飯を美味しく食べた日の夜中、足の膝が痛くて寝返りを打てなくて目が覚めたのだった。以前にもこういったことがあったのだが、久しぶりの現象だった。

朝起きて何が原因だったか考えていた。私はカッテージチーズは好きだが、それほど食べるわけではない。それが、その日は大好きなラディッシュ塩麹漬けを混ぜて入れて美味しすぎたので、ついつい食べ過ぎた。そして、カルシウムの多いコンニャクもその日の朝から食べていた。

 

カルシウムだ!と思ったのだった。そして、荒川泰昭先生の書かれた記事を思い出したのだった。

 

血管やリンパ管や末梢神経などの軟組織にカルシウムが石灰化して神経を傷めるのだ。

恐らく夜中に脱水になりかけているために寝ている間にだけ症状が出るのだ。

痛風などもそうだと思うが・・。

 

膝が痛むという場合でも、原因は様々考えられるだろう、一つだけではない。

夜中に膝を曲げて寝返りを打とうとすると痛むというのは、私の場合は、踵の骨の変成に繋がっていると思われる。

 

娘の顎の骨の肥大については、また別に考える必要があるかも知れない。年齢も薬の服用も私とは違っているし・・。