風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

痛風結節と(痛風)関節炎

痛風結節は尿酸塩が軟骨の内外、滑膜、腱および皮下組織などに沈着したもので、無痛性である。血流の乏しい部位や足指の関節、肘関節、手指、くるぶしなどの伸側部にできやすい。この結節は、大量の尿酸塩結晶と巨細胞、組織球を含む反応性肉芽組織である。写真で骨が欠けているようにみえるのは、X線を透過してしまう尿酸塩結晶が骨組織に沈着するためである。(山口和克=監修『病気の地図帳』(講談社)より)

ウィキペディアの「高尿酸血症には、痛風結節と共に痛風関節炎について記されている。高尿酸血症が持続して尿酸塩結晶が沈着した結果として起こる病態である。血清尿酸値が7.0 mg/dlを超えると、高くなるに従って痛風関節炎の発症リスクがより高まる。高尿酸血症の期間が長く、また高度であるほど痛風結節はできやすいといわれている」(ウィキペディア

尿酸塩結晶は足の親指にだけ生じるとは限らない。私の考えでは、あらゆる組織の細胞間質に結晶化するのではないかと思う。

夫の甲状腺機能亢進症のために海藻類(極アルカリ食品)を摂っていなかった時、私は膝が痛かった。胆嚢のあたりも痛むので、病院に行ったこともある。が、異常なしと言われた。
胆石には白色のコレステロール結石と黒褐色のビリルビン結石があるようだが、検査の結果、胆石は見つからなかった。結局、レントゲンなどを透過する尿酸塩結晶だったのではないかと思う。

『病気の地図帳』から上に引用したように、尿酸塩の結晶が出来ていれば、レントゲンを撮っても骨が欠けているか、溶けているようにしか見えないのではないだろうか。

しかし、どんなにアルカリ性食品を摂ったとしても、薬の副作用には敵わないだろうと思う。

夫は甲状腺機能亢進の薬を飲み続けてアルカリ性だった体質から酸性体質(アシドーシス)になって、尿管結石を起こした。痛風にもなった。そしてアルカローシスでは考えられないと思っていた糖尿にもなりかけたのである。
心不全で入院した後に出されたブロプレス等のARB系降圧剤や利尿剤をあのまま飲み続けたら、腎臓に尿酸結晶が溜まる痛風腎になって、ますます腎臓を壊すことになっただろう。

この尿酸塩結晶は脳梗塞の原因にもなっているのではないかと私は思う。


これまでの流れの補足
酸性を示すミネラル=塩素、リン、硫黄
アルカリ性を示すミネラル=ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムウィキペディア酸性食品とアルカリ食品」より)

ナトリウムとカリウム、水素イオンは一価の陽イオンで同じ仲間となるが、水素は酸性物質としてナトリウム、カリウムと逆になってpHバランスを調整していると言える。

ナトリウムとカリウムは同じ一価の陽イオンで、同じアルカリを示すが、細胞内外に分かれて水分バランスを調整している。

カルシウム、マグネシウムは二価の陽イオンで、同じくアルカリを示す。
マグネシウムは、カルシウムの血管平滑筋への流入を抑制的に調整し、カリウムの細胞内への取り込みを促進する(『しっかり学べる!栄養学』)