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アルカリホスファターゼとリン酸化合物と尿路結石、ナイアシンとの関係で追記あり

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以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。
また、立ち読みで得た情報が混ざっているので、参考書籍を詳しく提示することが出来ません。

昨年の今頃から考え続けていることの一つに、アルカリホスファターゼとリン酸化合物と尿路結石の関連性というのがある。

アルカリホスファターゼは亜鉛含有酵素であるが、ネットの検索では、アルカリ性条件下でリン酸エステル化合物を加水分解する酵素である。最適pHは10.2である」と記されている。「最適pHが10.2」というのは相当に高い数値と思われるのだが、ネット検索の「アルカリホスファターゼ」の続きの部分には次のように記されている。「血清中のALP濃度が上昇する場合には、これらの臓器の壊死や破壊に伴う修復活動として細胞再生が行われており、これに伴ってALPの合成亢進が行われ、血中への放出が進んだものと考えられる。前述の臓器に損傷があった場合いずれの場合もALP値の上昇を招きうるが、臨床検査ではALPは主として肝機能の指標の一つとして扱われることが多い」(ウィキペディア)。

亜鉛の機能と健康』には、「現在は、血清亜鉛値の推移とアルカリホスファターゼ(ALーP)値の変動・推移をも追跡し、総合的に目指した臨床症状の変化を検討する。(中略)ALーPは典型的な亜鉛酵素で、体内に亜鉛が補充・充足されるのに従い、その活性度が変化する酵素のようである。現在の臨床では、300もあるという亜鉛酵素のなかで、容易かつ安価に測定される酵素で、亜鉛補充療法では多くの場合、その値はかなり敏感に変動する。…、亜鉛補充療法では初期にこの10%を超える変動を示すものが多く、その後亜鉛の補充に従って値は増加し、血清亜鉛値が平衡に達する前に平衡に達する傾向がある。その後さらに長期にわたり補充療法を継続すると、亜鉛値と同様、最高値よりもやや低下した値で再度平衡となる傾向がある。もちろん典型的な動きを示さないものもあり、特にALーP値のほうに多い。変動の有無は欠乏症状・欠乏疾患によるようでもあるが、まだわかないことが多い」と書かれている。


尿路結石の一つにリン酸カルシウムがある。胆石には「白色のコレステロール結石や黒褐色のビリルビン結石など」があるように、同じく『目でみるからだのメカニズム』に記されている。尿酸結石が酸性下で結晶化してくるように、尿路結石も胆石も尿路、胆管、血中の酸性化、アルカリ化に関連しているのではないか、と私は考えている。そして、アルカリホスファターゼがアルカリ条件下で「リン酸化合物を加水分解」(『しっかり学べる!栄養学』)すると記されていることから、体内のpHに亜鉛がどのように関わっているのかを知りたいと考えていたのだった。

全てのことを解明することはできないのだが、「有機酸、無機酸、有機のナトリウム、アルギン酸はカリウムにつく?」で少し触れたように、無機酸であるリン酸などが体内に増えるにつれて体は酸性に傾くのではないかと考えている。そして、リン酸が体内に増えるにつれてカルシウム等と反応してリン酸カルシウムなどの化合物が増えるのではないだろうか。そうすると、体内はアルカリに傾いていくのか?と。そこで亜鉛含有酵素であるアルカリホスファターゼが働いてリン酸化合物を加水分解することで体内のpHを保つ?この時、亜鉛が欠乏しているとどうだろうか?


私は全てのことを解明することを目標とはしていない。私が知りたいのは、一方に傾きかけたものをちょうど良いところに戻すには今なにを食べさせれば良いかということなのだ。

今回、ウィキペディアの「リン酸」の項目を読んでいて、「リンのオキソ酸の一種」という言葉にぶつかった。そして、「生化学において最も重要な無機オキソ酸といっても過言ではなく、DNA、ATP を構成するため非常に重要。…。またタンパク質の機能調節(またそれによるシグナル伝達)においてもリン酸化は重要である。これらのリン酸化は多くの場合 ATP を用い、特定のリン酸化酵素によって行われる。…、清涼剤(コーラの酸味料など)、歯科用セメント、金属表面処理剤、ゴム乳液の凝結剤、医薬、微生物による廃水浄化など用途は幅広い」とあった。
このオキソ酸というのは、「高カリウム血症と血中尿酸値上昇の相関関係は?ー薬剤が引き起こす痛風発作について考える」を纏める際に調べた中に出て来たものである。「新規抗高尿酸血症化合物についての解析」で、「『オキソン酸カリウム誘発高尿酸血症モデルラット』を用いた」という風に。
(アップした後に、「オキソ酸」と「オキソン酸」の見間違いに気づいたのだが、近縁にあるのではないかと思うので、このまま掲載して、今後継続的に調べることにする。)

この辺まで調べてきて、何を食べさせたら良いかということがぼんやりとだが見えてきたように思う。
リン酸も体に必要な物質であることは間違いないように思われる。ただ、過剰になると問題になるのだ。これは、どんな栄養素にも言えることだが・・。
今後、薬剤の影響、放射線汚染のことなど頭に置きながら、食事内容を考えていきたいと思う。
まぁ、それでも人間はいずれ死ぬのだが・・。


追記ナイアシンとリン酸化合物が関係あるように思えて調べた。


ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド (nicotinamide adenine dinucleotide) とは、全ての真核生物と多くの古細菌真正細菌で用いられる電子伝達体である。さまざまな脱水素酵素補酵素として機能し、酸化型 (NAD+) および還元型 (NADH) の2つの状態を取り得る。(中略)NAD+はニコチンアミドヌクレオチドおよびアデノシンからなる物質であり、ヌクレオチドの5'がそれぞれリン酸結合によって結合している構造を取る。アデノシンの2'には-OH基が付属しており、これがリン酸基に置換されると、NADP+となる。(ウィキペディア「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」より)

ナイアシンの酸化型は、「リン酸結合によって結合している構造を取る」となっている。「酸化型」と「リン酸結合」と体内の酸化・アルカリ化、なんか関係ありそう。今後の課題。
このウィキペディアの「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」、何度見たか知れないんだけど、これからも何度も見直すことになりそう。どこからアプローチしてもやっぱりナイアシンに結びついて行きそうに思える。


参考書籍:堺章『目でみるからだのメカニズム』(医学書院)
     川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』(ナツメ社)
     日本栄養・食糧学会=監修『亜鉛の機能と健康』(建帛社)