風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

一口に体内と言っても血中か尿細管中か尿管中か、あるいは細胞内かで違う?ー追記あり

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。
また、立ち読みで得た情報が混ざっているので、参考書籍を詳しく提示することが出来ません。

5月9日のブログ記事「高カリウム血症と血中尿酸値上昇の相関関係は?ー薬剤が引き起こす痛風発作について考える」「体内でのカリウムの動きは水素イオンの動きに伴って体内pHを左右するものと思われる」と書いたのだけど、『目でみるからだのメカニズム』「遠位尿細管での再吸収と分泌」「Na+の吸収とその交換のK+やH+の分泌は、アルドステロンによって促進される。また、H+の分泌とHCO3-の吸収は、酸・塩基平衡に重要な役割を果たしている」と記されていた。
つまりブロプレス等のアンジオテンシン2受容体拮抗薬を飲んでいるとアルドステロンの分泌が抑えられるため、遠位尿細管でカリウムイオンの尿管への排出がされず高カリウム血症となるということである。また、ここでは尿酸の排出も行われるように記載されているが、アンジオテンシン2受容体拮抗薬の影響でアルドステロンの分泌が弱まり、尿酸の排出も抑えられるのではないだろうか?そして本来ここで排出されるはずの水素イオンもアルドステロンの分泌がされないために血中に増え、血液中が酸性に傾くために増えすぎた尿酸が結晶化してくる、ということではないだろうか?

また、水素イオンや尿酸が尿管に多く排出されすぎると、尿管中で尿酸が結晶化して尿管結石となると考えられる。


さて、5月9日の記事では、ARB系の薬剤であるブロプレスの副作用の中に、「クレアチニンの上昇が現れやすい」と記載されたものもあった。夫は、腎機能が弱っているのにブロプレスを処方されているのだ。この先、どうしたものか、と唸らされる」と書いたのであるが、5月の夫の検診結果とそれまでの薬の飲み方を振り返って、やはりブロプレスの飲み方がクレアチニン値に影響を与えていると思われた。

先日の検診では、心不全の値が改善されていたのだが、これは心不全の薬として出されているα/β遮断剤と利尿薬との飲み合わせが関連していると考えている。つまり利尿薬を飲まず、α/β遮断剤ばかり飲み続けていると心不全の値は逆に悪くなるのである。

また、尿素窒素の値がこのところでは最も悪く出ていた。これは窒素の調整をするバリンをこのところあまり摂っていなかったためと考えられる。

このあたりのことを一つずつまとめたいと思っているが、色々忙しくてまとめられないでいる。

ここで引用した『目でみるからだのメカニズム』は、2003年新訂版第5刷のものなので古い。
柏崎良子氏の『栄養医学ガイドブック』なども改訂版が出ているようなので購入したいのだが、本代がばかにならなくて困る。

参考書籍:堺章『目でみるからだのメカニズム』(医学書院)

以下、追記。
夫が飲んでいる利尿薬は、ループ利尿薬フロセミド(ラシックス)である。ループとは、近位尿細管と遠位尿細管の間で下行部から上行部へとU字型につながっている部分を指す。ループ利尿薬とはこの部分に作用する利尿薬だということだ。
「下行部と上行部と集合管は近接し、尿の流れは反対方向なので、腎間質と血管との間で対向流系として尿の濃縮にかかわっている」『目でみるからだのメカニズム』には記されている。「上行部のCl-ポンプによって、Cl-が能動的に再吸収されると、それに伴って、Na+が受動的に再吸収される。そして、下行部では、水が再吸収され、尿は濃縮されて水流量は約18ml/分となる」と記されているが、図を見ると、ここでは他に尿素が尿細管中に排出されるように記されている。尿素は近位尿細管、遠位尿細管、集合管の全てで再吸収されるように図に記されているが、唯一このループ部分では尿細管に排出されるように記されている。この部分に作用してナトリウムや水の再吸収を止める利尿薬であれば、尿素の排出にも影響を与えているのではないだろうか?
上で、尿素窒素の値が悪かったのは窒素の調整をするバリンを摂っていなかったためだと書いたのだが、尿素に関しては利尿薬が影響しているかもしれない。
利尿薬を飲むと風邪を引くなどするために控えて、飲み残しの多かった3月の検診の時の心不全の値は悪化していたのだが、尿素窒素の値は基準値内に入っていたのだった。α/β遮断剤だけ飲むと心不全が悪くなると考えて利尿剤も飲んだ今回は心不全が改善され、尿素窒素の値が悪くなっていた。食べ物の影響は侮れないと思うが、薬の威力には敵わないと思う。また、飲み続けることで次第に影響が出てくるということも考えられる。薬によって新たな病気を引き起こす可能性もある。

私のこれからの課題は、如何にして薬を飲まずに健康体を取り戻すかということになる。薬を使わずに娘のアトピーを治そうとした時と同じ道を、もう一度、辿ろうとしているのだ。