風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

心不全と喘息とアセチルコリンとアナフィラキシーショック、おまけに蕎麦アレルギー

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。

喘息には、やはりアセチルコリンが関わっていると思う。
小児喘息というと、過保護に育てているからだと言われ、乾布摩擦などをさせて鍛錬させると良いというようなことを昔耳にした記憶があるが、これは、副交感神経優位に傾いて、のんびりして甘やかしているように見えるせいではないだろうか。
アセチルコリンがはたらいて副交感神経に傾くと気管支は収縮する。もちろんアレルギー反応であるから、それだけではなく、そこに、アレルゲンの有無や炎症が起こっているかどうかといったことが関わっているだろう。風邪を引いた後に喘息が悪化する、あるいは咳だけが長く残るというのは、炎症物質や免疫反応の残骸が残っているためだと考えられる。

昨年、心不全と診断された時、「起坐呼吸と言って、心不全の時も喘息と同じような症状が出ます」と主治医に言われたと夫から聞いた。しかしこれも、結局、アセチルコリンの作用だと言えるように思う。アセチルコリンがはたらいて心拍数を減少させる。左心の収縮が弱まり、肺をうっ血させ、遡って気管支のうっ血、収縮を起こすということが言えるのではないだろうか?
夫が心不全に至った大元に、ナイアシンの摂り過ぎがあったと考えている。ナイアシンはアレルギーに深く関わっているが、アセチルコリンの生成にも関わっている。

さて、あるサイトの「アセチルコリンとアセチルコリン受容体」のところに、以下のように記されていた。
心臓の洞房結節にはムスカリン受容体のM2タイプが存在していることが確認されています。ムスカリン受容体は…イオンチャンネルを持ちません。その代り、Gタンパクと呼ばれるタンパク質と結合しており、受容体にアセチルコリンが結合すると、このGタンパクを使って細胞膜にあるカリウムチャンネル(K+)を開きます。細胞膜上のカリウムイオンチャンネルが開くとカリウムイオンが細胞内から外部に流れ出します。陽イオンが流れ出るために、細胞内の電位はよりマイナスに変位します。もともと細胞内の電位はマイナス側に偏っているので、さらにマイナスなる”過分極”の状態になります。これにより、なかなか活動電位を発生させる電位まで電位が上昇しにくくなります。このようにして、迷走神経刺激によるアセチルコリン放出は、心臓の活動を抑制し、心拍数を減少させます。(ストレスと自律神経の科学)

柿沼由彦=著『心臓の力』(講談社ブルーバックスにも、アセチルコリンは「心筋細胞ならばおもにムスカリン受容体にキャッチされる」と記されていた。それで、ムスカリンについて調べてみると、毒キノコなどに含まれているアルカロイドの一種であることが解った。

以前アナフィラキシーショックについて考えていた時、私はアセチルコリンカリウムが関係しているのではないかと思っていたのだが、その時は、カリウムは心筋を収縮させてショック死に至るのではないかと思っていた。けれど、上記引用を見る限り逆のように思える。

これを読んで、蕎麦にコリンが多いかどうか調べた。やはりネット検索でも、手持ちの本でも蕎麦にコリンが多いことが解った。
しかし、アセチルコリンだけで急なショック死に至るわけがないと思い、蕎麦に毒性のあるアルカロイドが含有されていないか調べた。すると、ピペリジンというアルカロイドが多いことが解った。
セントジョーンズワートというハーブにはハイペリシン(ヒペリシン)という成分が含まれている。そこで、ピペリジンとハイペリシンの関連を調べてみると、ウィキペディアの「ヒペリシン」の項に「ソバに含まれるファゴピリン(Fagopyrine)はヒペリシンの2及び5位にピペリジンが結合した誘導体で、同様に光増感効果を持つ」と記されていた。

セントジョンズワートについて、アロマ関係の本には次のように書かれたものがある。
草食動物へのセントジョーンズワートによる光感作は誤解されがちです。…。晴れた日中にこのハーブを過剰に大量摂取した動物たちは、唇の腫れに苦しみ、何も口にすることができなくなることがありますが、これは2、3日の間暗い檻に入れられていた動物たちの場合には起こりません。同様に、肌の白い人種は、高レベルのハイペリシンの経口摂取によって、日焼けによる火傷のような反応を経験することも考えられます。(レン・プライス=著『キャリアオイル事典』(東京堂出版)より抜粋)
これらを調べて、以前、娘に蕎麦を続けて食べさせてアトピーが悪化したことがあったのを思い出した。あれは陽ざしの強い初夏の頃だった。色々調べていると色々なことが解ってくるものだと思う。喘息から心不全、そして娘のアトピーへと繋がっていってしまった。