風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

愛である神に似せて造られた者達

こういった光景は確かに目にしたことがある、と思う。
罪の世界に身を置いて極限の状況に遭遇する時、「これが人間か」と思えるほどの人間の本質に行き当たることがあるのだと想像する。そしてその認識が「正しい」と認めざるを得ない世界に私たちは生きているのだと思う。けれど、その一方でこのような人間達の光景を目にすることがあるのだ。
わが夫が説教の中で時折口にする言葉があるー「愛である神に似せて造られた人間は愛を求めずにはおれないのです」。それならば、愛である神に似せて造られた人間は愛そうとせずにはおれないのではないだろうか。たとえその愛が的外れであり、結果的に愛することにならなかったとしても、人は愛そうとせずにいられないのだと思う。
この温かな情景が私たちに伝えているのは、人は愛そうとせずには生きられない、ということなのだ。