お爺さん今夜も来てる暖炉燃ゆ
お爺さんはカンテラをゆらしながら、通り過ぎました。顔にストーヴの煤がついています。いつもそうでした。冬のあいだ、一日も欠かさずにストーヴの番をしてくれていました。おかげで、《海猫宿舎》の子どもたちは暖かく眠ることができたのです。
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ユンクはショウマさんが眠っているあいだ、誰がストーヴの番をしていたのか、わかっていました。こんなに具合よくストーヴを焚くのは、ホドヤのお爺さんだけです。(長野まゆみ=作『海猫宿舎』(光文社)より引用)
ホド=鞴(ふいご)=火を熾すために風を送る道具
特定秘密保護法をめぐって、ニュース二つ
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