長き夜の更けて柱の軋む音
真夜中に中途覚醒して明け方近くまで眠れない時がある。
そんな時は、家人の鼾に耳を澄ませて生存を確認したり、雨が降っていないかと耳を澄ましたりして、そのうち俳句を作り始めてしまったりする。
もう11月だけど、こんな詩を思い出してしまった。
九月の夜
まくらに耳をおしつけて
眠ろうとしていると
もりり きゅるる もりり
うらの庭のたんば栗が いがの中で
おしくらまんじゅうをしながら
そだつ音が 聞こえる気がする
ひとつ部屋に
並んでねているいもうとよ おとうとよ
ぼくたちもきっと
もりり きゅるる そだっているんだね
耳をすまして聞いているのは だれかしら
とうさんとかあさんかしら
それとも いつも目ざめている
神さまという方かしら
あなたを守る者はまどろむことがない。(詩篇121:3)
見よ、イスラエルを見守る方は まどろむことなく、眠ることもない。(詩編121:4)