ぜひ会ってみたい人物がいる。伊藤をして「私の希望」と言わしめた人物である。
人が未来に向かって駆けていけるのは、その先に希望があるからだ。しかし、今の福島県の農業に、希望はまったく見えない。「フクシマ」というブランドそのものが、絶望の象徴になっているのだ。そういった状況で、何も言わずに伊藤を勇気づけている人物がいる。「カタログハウス」創業者の斎藤駿相談役である。
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・・。伊藤たちのような生産者を、ひいては福島の農業を支えていくのは・・、冷静に安全かどうかを評価し、安全であれば、たとえ福島産であろうとも食べ続けてくれる消費者なのだー。私はそう言われているような気がした。