風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

エゼキエル書2章5節と、内田樹氏の『ネイチャー』の抄訳についてのミルトスのツイート

主は言われた。「人の子よ、わたしはあなたを、イスラエルの人々、わたしに逆らった反逆の民に遣わす。彼らは、その先祖たちと同様わたしに背いて、今日この日に至っている。恥知らずで、強情な人々のもとに、わたしはあなたを遣わす。彼らに言いなさい、主なる神はこう言われる、と。

彼らが聞き入れようと、また、反逆の家なのだから拒もうとも、彼らは自分たちの間に預言者がいたことを知るであろう。

人の子よ、あなたはあざみと茨に押しつけられ、蠍の上に座らされても、彼らを恐れてはならない。またその言葉を恐れてはならない。彼らが反逆の家だからといって、彼らの言葉を恐れ、彼らの前にたじろいではならない。たとえ彼らが聞き入れようと拒もうと、あなたはわたしの言葉を語らなければならない。彼らは反逆の家なのだ。(エゼキエル書2:3〜7)


旧約の預言者達は、語る言葉を聞かれなくても語らなければならなかった。そして多くの場合聞かれることなく、民は滅びの道へと向かって行った。それでも語らなければならないのは何故か!ーその応えがここに語られている。
民が御言葉を聴こうとしなかった時にも、神は預言者を立てて御言葉を語り続けておられたのだということを知るために。
民がどんなに反逆しようと、神が民を見捨てることはなかったのだということを知るために。

私たちも、どんなに私たちが発信しても、世界が滅びへと向かって行くように思える時があるかも知れない。しかし私たちは発信し続けなくてはならない、と思う。私たちの発信を通して神がこの世界に、私たちに、語りかけ続けておられるのだから。


以下は9月6日のツイートから、

9月3日のNatureのEditorialに福島原発から汚染水漏洩への日本政府および東電の対応について、つよい不信感を表明する編集委員からのコメントが掲載された。
自然科学のジャーナルが一国の政府の政策についてここまできびしい言葉を連ねるのは例外的なことである。
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だが、招致委員長は「東京と福島は250キロも離れているので、心配ありません」という驚くべき発言を昨日ブエノスアイレスで行った。
海外の科学者たちが「福島の事故は対岸の火事ではない。私たち自身に切迫した問題だ」という危機意識を持って国際的な支援を申し出ているときに、東京の人間が「福島の事故は250キロ離れた『対岸の火事』ですから、五輪開催に心配ありません」と言い放っているのである。
怒りを通り越して、悲しみを感じる。
英語を読むのが面倒という読者のために『ネイチャー』の記事の抄訳を試みた。

『ネイチャー』の記事は上記URLでお読みください。


放射能汚染水への日本政府の対応についての諸外国の評価=悲惨!
以下は、へんてこ日記さんからの抜粋引用。

オーストラリアの全国紙は、
「海を核の捨て場に」
フランスRTL放送の記者は、
「情報を公開せず、疑惑が浮上するとまず全否定する。
ほとぼりが冷めたころに事実を認めるので非常にずる賢い。
日本人や日本メディアの忘れやすい気質を利用している」

スペイン通信社東京支局の記者は、
参院選直後に汚染水漏れが発表された背景は意図的」
独紙フランクフルター・アルゲマイネは、
「東電は外国人記者に『原発は制御下にあり危険は全くない』と説明したが、
汚染水は太平洋に流れ込んでいた。こうしたウソと隠蔽(いんぺい)工作で、
東電が本当に事故から学んだのかと国民は疑念を深めている」と非難

米紙ニューヨーク・タイムズは、
「安倍首相が事故処理に積極的な役割を果たすと約束した2週間後に
汚染水漏れが発覚した。約束に対する首相の真剣味が問われる」

米AP通信は、
「大部分が発表済みのもので、
五輪開催地の投票を前に安全性の宣伝との見方が大勢」

日本国内で通用する「ウソやゴマカシ」も、
当然外国には通用せず、原発事故の行方は世界規模だから、
世界中から東電も政府も経済界もド庶民も注目される。

オリンピック以前に「事故の収束と被災者救援」なんて、
世界から見れば「当たり前の事」な訳だ。

ウソとゴマカシでは、信頼は得られない。
  ↓
http://d.hatena.ne.jp/hentekoh/20130905


そして今日の新聞記事には、福島原発事故による放射能汚染水が地下水に到達した可能性があると東電が発表したと書かれている。


以下は9月7日のツイートから、

挙句の果てには都議会議員が15人(自民8、公明3、民主2、みんな1、都議会みんな1)も会場に入れもしないのにIOC総会へ公費で出かけているらしい。費用はビジネスクラスで一人あたり200万とも言われている。一人200万円の“豪華旅行” 東京都議が大挙してIOC総会へ - 速報:@niftyニュース
              ・
オリンピックの経済効果とか言っているが、オリンピックでバブった翌年は不況になると決まっている。前回の東京の時だって山一不況と呼ばれる大不況になったらしい。日経は東京オリンピックが決まったら日経平均株価30000円とあおっていたが(笑)、そんなことがあるわけがない。今日の日経平均株価だって約200円も下がった(笑)。マスコミの大宣伝にも関わらず、みんな東京招致なんて怪しいことはわかっているのではないか。

以下、抜粋引用。
 けっきょく消費税アップによる景気の減退と、公共事業投資などによる景気刺激との綱引きでしかない。それでも、自民党政府にとっては、国民一人ひとりからすくいあげたお金を、自分達の判断で、自分達の支持者たちに使うことができるという構造になる。
 安倍政権が、現在強引に進めようとしていることを見ると、アメリカのオバマ大統領がそうであったように、国民にできるだけ嫌われないように策を講じながら、選挙で勝たせてくれた経済界など諸々の支援者達にどれだけ還元していくかということに尽きるのではないだろうか。
 さらに今、「特定秘密保護法」などという政府の権限を教化する法律が作られようとしている。
 原発問題がまだ解決していない状況のなか、東京でオリンピックを開催するこ とに対して、海外の人々が、まだ完全に納得しているわけではない。そのことをわかっている日本政府は、これからの七年間で、日本に関するネガティブな情報 が海外に漏れることを極端に怖れ、隠そうとするのではないか。
 そうした情報が外に漏れることは、国益に反するという判断を行なう可能性が高い。
 恐いのは、こうした法律を盾にして、政府に取り締られることだけではない。オリンピック開催という大義名分と、その熱狂の渦の中にいる人達が、政府と一体となって、怒りの目で、そうした、彼らにとっての”裏切り者”、”国賊”を許さないという雰囲気を作り出すことだ。