今年も茶香炉で使い残しの香辛料を焚くことにした。
今年はタイム(Thymus vulgaris)を焚いてみた。お茶のような香りがする。けれど、緑茶を茶香炉で焚いた時より柔らかで優しい香りだ。どちらかというと台湾の烏龍茶の香りに近い。タイムの語源はギリシャ語で「香を焚く」という意味だそうだから、まさに!という感じ。
虫除け効果があるかどうかは分からないが、抗菌効果はありそうだ。
『修道院の薬草箱』(フレグランスジャーナル社)には、「気管支内の粘液を運ぶ繊毛に直接働いて活性化させ、細菌、ウイルス、真菌に対する抗微生物作用があります」と書かれている。
又、広田靚子さんの『HERB BOOK』(山と渓谷社)には、「タイムのハーブティは・・気管支系統のトラブルによく効くといわれていますが、私は咳がひどい時や、のどが痛い時のうがい薬に用いています」と書かれている。
会堂脇のタイムはちょうど今、花を咲かせている。この花が終わったら、刈り取って乾かして、茶香炉で焚こうと思う。