茶粥というのは、私にとっては祖母の味。
母は茶粥を作らなかったから、祖母が亡くなってからは食べなくなっていた。
結婚したばかりの夏、さらさらとした冷たい茶粥を食べたくて作ってみたが、全く上手くいかなかった。
故郷に帰ってきて、今年、茶粥を毎日のように作っているという人に教えて貰って作ってみた。ふやけることなく、さらさらっと喉元を通り過ぎる茶粥のアルデンテ。生米を洗わずに入れるのがコツのようだ。
つめた〜くすることはなかなか出来ないが、こんなさらっとした茶粥、何十年ぶりに食べただろう?
それにしても冷蔵庫もなかった時代に祖母はどうやってあんな冷たい茶粥を作っていたのか、聞くに聞けない。