初めて『モモ』を読んだのは、20代の頃だった。その時の私には[モモの孤独]が強く胸に迫ってきた。それから20年ほど後に、またこの物語を手に取った。とても大事な何かを知って、けれどそれを誰にも伝えることができない。そんな孤独に陥るたびに開かずにはおられない、そんな物語だ。
モモはよく、一日じゅうひとりで石段にすわって、そのことばを語り、うたいました。聞いてくれるものはといえば、木と、鳥と、廃墟の石ばかりです。
孤独というものには、いろいろあります。・・。
モモはまるで、はかり知れないほど宝のつまったほら穴にとじこめられているような気がしました。・・。
いま彼女が身をもって知ったことーそれは、もしほかの人びととわかちあえるのでなければ、それを持っているがために破滅してしまうような、そういう富があるということだったからです。ー
(ミヒャエル・エンデ作『モモ』より)
今回は、[向島こひつじ書房+こすみ図書]さんの「こどもの本の読書会」にブログで参加させていただくために、分かち合うことのできる喜びを持って、この『モモ』を手に取ることができた。
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『モモ』については、こちらもご覧ください。
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