風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

友を送る

友が亡くなったと知らせを受けた翌日、せめて今日一日は友のことを考えていたいと思った。すると、いつの間にか短歌を作ろうとしていた。俳句は作ることができなかった。それから、友の歌を作り続けて、ある時ふと俳句に変わった。
友逝きて友の泣きたる風の秋
友ゆけば列車の見ゆる天の川
君、吾をすすきの原で待つだろか
どこまでも銀河に列車走ってく
魂送る賢治の国に吾もゐて
天の川けぶりて遠くなりにけり

宮沢賢治の童話の世界の力を借りて、ようやく友の死を受け止めることができたような気がする。
天が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、・・
泣くに時があり、笑うに時があり、悲しむに時があり、踊るに時があり、・・
捜すに時があり、失うに時があり、保つに時があり、放つに時があり、・・
愛するに時があり、憎むに時があり、戦うに時があり、和らぐに時がある。
                                                              (伝道の書3:1〜8)