青き木に青き木の花 纖(こま)かき花 みえがたき花咲けるゆふぐれ『葡萄木立』私は「葛原妙子26」でこの歌を引用して、「妙子も細かな花の一つとなって青い木の上で憩っているようだ」と書いた。人の目には見え難かったかも知れないが、葛原妙子は確かに…
生誕ののち數時間イエズスはもつとも小さな箱にいましぬ『をがたま』「葛原妙子31」で私はこの短歌を取り上げて、「美しい歌」だと書いた。では、この歌のどういった点が美しいのか。 それは、この歌の中に妙子の信仰が表されているからである。最終歌集『…
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