べにからこべにからこ石崖の上 からからからと落ち来るが見ゆ老いし身を削るごとくに紅唐子咲き来るを見る落ちゆくを見る [[[[からからとくれなゐからこ落ち来れば老師の脆き骨音きこゆ 師の中にいつはり見つけし若き日に人の弱さを知りて哀しむ中学、高校の…
荒起せる土塊のひとつひとつづつ生ききたるときカインを怖る『朱靈』 無人野に人をりといふ安心は人をりといふ不安に通ず 無人の野おもむろに翳る一部分タールの如き黒となりゆく この三首は、歌集『朱靈』の中の「北邊」にちりばめられている。この「北邊」…
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