七年を経た仙台の地下鉄の通勤客にスニーカー多し 井上雅史「雪玉」
(塔短歌会・東北「2566日目 東日本大震災から七年を詠む・2018年)
「2566日目」には、各人の作品に300字ほどの文章が付されている。それによると井上雅史は1年前から仙台市に在住していて、「震災の影響を強く受けた人が、より身近にいる環境になったのだと思う。普段はそれを意識することが無いのだが、ふとしたきっかけでそれに気が付く。つまり、目の前にいる人が、被災者ということに。震災のことなどを忘れて気楽に生き、話していても、ふとしたきっかけで人を悲しませたり怒らせてしまう可能性があることに動揺する。」という文章には深く考えさせられた。(生沼義朗=文『一首鑑賞 日々のクオリア』https://sunagoya.com/tanka/?p=20246より抜粋)
十一日で止まりし日付けと日直を丁寧に消し職を退く 林静江 2011年作 『震災のうた―1800日の心もよう』(河北新報・2016)
— myrtus77 (@myrtus77) 2019年3月11日
今日の『一首鑑賞 日々のクオリア』(https://t.co/CwwTZLP14n)より
『震災のうた―1800日の心もよう』は、震災後五年間、河北新報歌壇に掲載された224名による650首が収録されている。それぞれの歌がとてもいいというだけではなく…決して一様ではない一人一人の震災後の時間が平行して流れて…単なるアンソロジー以上の記録性を持っていると思う。(抜粋) https://t.co/8y5n2hhL78
— メロメロピー (@syodainekosuke) 2019年3月11日
ふくらはぎ張りつめてくるぞろぞろと魚の死にせるところ歩みて 花山周子『林立』
— メロメロピー (@syodainekosuke) 2019年3月11日
「岩手県大槌町の五月 二」という一連の三首目。2011年3月11日の東日本大震災の2ヶ月後に被災地のひとつである岩手県の大槌町を訪れた際の歌である。
生沼義朗=文(https://t.co/PrqBXH99wP)より抜粋
雪解けのみづ走りゆく何もなき空葬(からとむらひ)の春は来にけり 真中朋久第一歌集『雨裂』(雁書館・2001年)
— メロメロピー (@syodainekosuke) 2019年3月11日
『一首鑑賞 日々のクオリア』(https://t.co/r3a3rSrpP3)より抜粋