風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

空葬(からとむらひ)の春は来にけり 真中朋久第一歌集『雨裂』(雁書館・2001年)

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七年を経た仙台の地下鉄の通勤客にスニーカー多し 井上雅史「雪玉」

(塔短歌会・東北「2566日目 東日本大震災から七年を詠む・2018年)

「2566日目」には、各人の作品に300字ほどの文章が付されている。それによると井上雅史は1年前から仙台市に在住していて、「震災の影響を強く受けた人が、より身近にいる環境になったのだと思う。普段はそれを意識することが無いのだが、ふとしたきっかけでそれに気が付く。つまり、目の前にいる人が、被災者ということに。震災のことなどを忘れて気楽に生き、話していても、ふとしたきっかけで人を悲しませたり怒らせてしまう可能性があることに動揺する。」という文章には深く考えさせられた。(生沼義朗=文『一首鑑賞 日々のクオリアhttps://sunagoya.com/tanka/?p=20246より抜粋)